男性が女性役、女性が男性役の芝居、演劇を企画したい。

演劇活動
2011年9月30日の記事を2021年9月9日リライトしました。思いは同じです。

実際に男女入れ替わった芝居が面白かった

以前観たお芝居のお話です。
そのお芝居はあるプロダクションの研究生による公演でした。
なんの情報も無しでいざ、幕が上がると、男性が女性役を演じて、女性が男性役を演じていました。
でも、ストーリー上ではそのことには一切ふれないのです。
「男みたいな面しやがって」や「あたしのほうが背が高い」など、シナリオを書く側からすれば、この不自然なシチュエーションをセリフの中に入れ込みたくもなると思いますが、男女が入れ替わっていることには一切触れずに普通にストーリーが進行していきました。

不自然なものは集中できないと思っていたけど実は違う。

最初、この配役はおもしろい!と思って釘付けで観ていました。
でも、なんでだろう・・・
いつのまにか自然に舞台に集中している自分がいました。
「自然に」を通り越してすごい集中して見入っていました。
不思議に思うかもしれませんが、男女が入れ替わっていることで物語に入り込みやすくなっていたのです。

普段見る芝居であれば、普通に主人公や自分に近い主要人物に感情移入しながら芝居を楽しむわけですが、男女が入れ替わっていることで、おそらく自分の中の客観性が増したのだと思います。
どの主人公にも感情移入せず、いわゆる「神の視点」でお芝居を観ていたのかなと振り返るとそう思います。

正直に言えば女装願望はあります。

普通に女装願望はありますよ。包み隠さず言いますが、というか誰でもあるはず。
「願望」という大げさですが、誰もが、自分にないものになってみたい、なったらどうなるんだろう?と想像すること、興味を抱くことは普通のことです。
それを言うのが恥ずかしいという男文化があるだけで、「もしも異性になったら」というテーマに触れないだけです。
こういう気持ちは、役者のみならずすべての人が持っていて当然だと思います。
こういう気持ちをステージの上で披露してみてもよいのではないでしょうか?

ということで男女逆転芝居を脚本演出するのが夢

あの芝居を観てから自分自身でも脚本、演出家としてチャレンジしたいと思い続けています。
特に女性を演じる男性は、いわゆるオカマキャラのような演技ではなく、まっとうな女性を演じてもらうわけです。ここは一番こだわりたい部分。
僕が観た芝居と同じように最後まで女性が男性を演じていて、男性が女性を演じているというところには物語では一切ふれない。
お客さんが最後まで疑問を持ち続けるか、どこでその違和感を通り越すことができるのか?
これは演出家としての勝負だと思います。

そもそも芝居は女装、男装当たり前の文化

僕は元々歌舞伎の舞台にも立ったことがあるので、女形の芝居や舞台裏での振る舞いも知っている。
女形のほとんどの方が舞台裏でも「女性」でした。
逆に宝塚の世界は知らないですども、そもそも芝居にはジェンダーレスがつきものだったんですよね。
勝手に僕自身が社会にあわせてジェンダーレスという文化を知らず識らずにスルーしてきたのです。

女性役を演じてみたい男性や男性役を演じてみたい女性はたくさんいるはず

ジェンダーレスの時代、異性を演じてみたい興味のある役者さんは結構いると思います。
LGBTQを公表している方もしていない方も、「舞台上」「演技」というある意味、偏見から身を守るガード(大義名分)があるのだから、その辺は気にせずにチャレンジできると思います。

舞台上だけでなく、稽古の段階から異性装をして稽古しなければならない。
衣装でなくても、稽古段階でもせめて異性装してもらわないと演出側も違和感がでてしまうだろうから。

男女入れ替わり設定は、現代劇よりも時代劇向き

舞台は江戸か明治初期あたり。幕末かな。舞台が現代でこれをやるには、まだちょっとハードルが高いような気がします。
というような妄想をずっとしています。これが構想になり、企画になり、現実にしていけるかは僕のモチベーション次第ですが、これ、一緒にやりたい!と思ってくれる方がいたら、嬉しいな。

異性を演じることは演者にとっても良い課題だと思います。

異性を演じるという課題を持つことで究極の役作りでは?そんな風にも思ってるんです。

観劇後はジェンダーレス時代に男女について考えるきっかけにもなる

あとは芝居の内容とは別にしても、性に対する意識や、ジェンダーやLGBTQの問題意識など、それぞれが観劇後に考えるきっかけにもなるような気がしています。
それもまた、表現者、創作者として存在意義にかなうのかなとも思えてきます。
創作する人はメッセージを伝えるのではなくて、問題提起をすればいいのだと思っています。
創作に明け暮れてきた人が、世の中に秩序や教養を伝えるほど、世の中のこと知り尽くしているケースは稀だと思います。

ただ、「あれ?なにか変だぞ?」というようなことを題材にして、皆さんに考えてもらえるきっかけを作品に盛り込めばよいのだと思います。
そうでないのであれば、考えの押し付けは、それは洗脳にちかいのかもしれない。
※これに関してはまだ熟考中。本来小劇場は社会に対する発言の場所でもあった。

そういう意味でも、この男女が逆になる芝居はいつか上演したい。計画したいと思い続けています。
思いだけでは進まないのですが、もし、興味のある方がいらしたらご連絡ください。

コメント

  1. ゆん♪ より:

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    なうでもコメしたんですが、、、
    お久しぶりです。最近は、現場で組み立てたりバラシたり…の作業が多く、書く方は進んでないですが、それ面白そうですね♪
    是非、お手伝いさせて下さい!
    知識はまだまだですが、精一杯頑張りますので!!

  2. 小塚ツルギ より:

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    PASS:
    >ゆん♪さん
    どうもです!あれから、シナリオの世界、飛び込む準備してますか?ちょっと気になってました。
    でも、マイペースで、タイミングが合えば、僕の行っているセンターはオススメです。
    さて!御供って(*^▽^*)
    うれしいです、ありがとう!やっぱり女性の方がこういうの抵抗ないんでしょうね。
    スポンサーとかも苦労しそうだけど、一人でも面白そうと思ってくれるんだから、絶対、他にもいるはず!本気で進めてみたいなと思いました!

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