旅人が通り過ぎる街、タイ・ノンカイ🌫️ メコンの朝は格別でした

旅人が通り過ぎる街、タイ・ノンカイ🌫️ メコンの朝は格別でした

2004年8月、ラオスへ渡るためにノンカイへ向かいました。ラオスに開かれているタイ国内の国境はいくつかあるようですが、あらかじめビザを用意しなくてもラオス側のイミグレーションで取れる、いわばお手軽な国境はノンカイだけ。もちろん、わたしもビザを用意していなかったのが、ノンカイを訪れた理由でした。

コラート発、深夜0時30分のバス

前夜はピマイにいたので、ピマイから近いコラート発0時30分のバスで向かいます。バスの中で眠ってしまえば早い、という計算で乗ったのですが、着いたのは朝の5時30分。たった5時間しか経っていないことが逆に信じられなくて、「本当にここがノンカイ?」と、乗客全員が降りるのを疑いながら、寝ぼけ眼でバスを降りました。

降りたと同時にトゥクトゥクのオヤジたちが「どこに行くんだ?ラオスか?」と客引きしてくる。ここでようやく、国境の街ノンカイに来たんだという実感が湧きました。

トゥクトゥク交渉と、悪い予感

朝が早いせいか、ソンテウや市街へのバスが走っている気配はなかったので、トゥクトゥクで市街まで行くことに。

「ラオスに行くのか?」
「明日ね」
「ビザはあるのか?」

ビザは国境で取れるのでは?と少々不安になりつつ「ない」と答えて、とりあえず市街へ向かうよう指示しました。交渉は50バーツで決着。少し高い気がしたけれど、どうしてもそれ以上は下がらない。朝が早いせいかもしれないし、この街の相場がまだ分からないので、まずは従うことにしました。

あとで分かったことですが、ノンカイのトゥクトゥクの相場は40バーツ。駅に行くにもバス停に行くにも、40バーツ以下には下がりません。メコン川沿いに広がるこの街はとても歩きやすくて、街も小さく、正直トゥクトゥクに乗る必要性を感じない。乗る人も少ない。そのくせ客引きもしつこくないので、彼らの生活が心配になります。

さて、適当なゲストハウスの名前を告げて向かっていたのですが、地図を見るとどうも方向が違う。悪い予感がしていたら、着いたところは予感的中の旅行会社でした。ビザ取得の代行をするというのです。ビザはラオスのイミグレーションで取れるはず。ここで取る方が確実で安心なのでしょうが、わたしは何でも自分でやりたいたちです。

第一、勝手に違う場所へ連れて行くやり方が気に入らない。「ラオスには行かない!ゲストハウスに行け!以上。」ぶすっとした顔で、一歩たりとも席から動きませんでした。

メコンの気配がただよう朝

仕方なしにトゥクトゥクは走り出します。街に近づくにつれ、朝霧の中、大きな河がすぐ近くを流れている空気を感じる。

メコンがまだ見えないところから、メコンの空気がただよう。ノンカイの朝は格別でした。