その価格、雲泥の差
最近、知人のイラストレーターに会社のイメージキャラクターを発注しました。
その内訳を大公開してしまうと30,000円で発注、納品していただきました。
これを高いととるか、安いととるかの話です。
クリエイターの原資は、技術と作業時間。
技術習得のために時間をかけ、さらに受注後は制作に時間を要します。
受注後の制作時間だけみても、
- 慣れた人でもキャラクターを考え
- ラフを描き
- パソコンにおとしてベクター化して
- 配色、微調整
- 途中途中チェックを入れますが
- そのたびに修正を繰り返す。
最低でも3日は掛かる。一日の作業時間を8時間として、合計24時間。
早い人であれば、1日3時間で3日程度かもしれませんが、遅い人だと、一週間くらいかけりつけか。
クリエイターの時間給相場がいまやコンビニやファストフード店の時給と変わらない昨今。個人的には、それは良くない!と思った上での、30,000円の提案でした。
クラウドソーシングの世界では、キャラクターに30,000円は上の上の案件だという。
ココナラ をみるとキャラクターを500円から作る人がいるではないか・・・
ちょっとこれには驚き。
だから、遠慮なく、知人のイラストレーターさんに言うんです。
「やばくない?」って。
「だよね」って答えます。だいたいのクリエイターさんが、それ一本に勝負をかけてきているので、「だよね」で済む問題でもないのですが、途方に暮れるしかないのもわかります。
クラウドソーシングを社会的にどう思うか?
ココナラ や、ランサーズをどう思うか?
セミプロレベルにさえなれば、安くても気軽に仕事ができて実績作りに役立つ!という人もいれば、価格破壊が起きて業界が衰退するという意見もある。
そして、利用する側であるボクが個人的に感じたことは・・・
申し訳ないけど、30,000円と500円では、どんなにお世話になっていようと、どんなに仲が良いと、太刀打ちできないレベルであることは確か・・・すまん!としかいいようがないわけです。
セミプロの時代なんてへんな時代が来たのか?
ビジネスの世界、AIが人間の仕事を奪うのみならず、ネットコミュニケーションが発達してセミプロが台頭。プロの仕事を奪っていく。
昔はセミプロレベルでは、日の光をまず浴びないので存在自体が気づかれない時代でしたから、いわば今はセミプロの時代なのかもしれないとさえ思ったりもする。
時間を掛けてそれだけに専念してそれしかできない人間になることはリスクが高すぎるのではないか?
夢やプライドにかじりついていたら痛い目を見るのかもしれないですね。
さて、市民農園でも申し込んで野菜作りに励もうか・・・そんな心境。