やばい!!少女の気持ちになってしまった
- 2007.01.31
- 映画・書籍レビュー

男の子(いや、既におっさんの域)ですが、少女
が主人公の小説(漫画もふくめて)って読めますか?
読めたとしても感情移入できますでしょうか
しょうじきなところ、けっこう難しい。。。
やっぱり統計をとってみると女性が主人公の映画には女性客が圧倒的に多いですよね。
でも、男性が主人公の映画の動員数が男性のほうが多いかと思えばそうでもない。
おそるべし。。。おんな。。。
ほんと、女の人はすごい。なんにでも感情移入できるんじゃないか?
豚のベイブでも、ホビット族でも、犬でも、ドラゴンでも。
女は偉大です。。。
まぁ、そんな話はさておきまして、おっさんだって少女が主人公の本を読むのです。
たまには惹かれるのです。
けっして危ない趣味は持っていません
でも、ちょっとしたトランス状態にはなってるような気がします。
吉本バナナの「N.P」なんかは完全に主人公の女子大生の立場で読めましたし。
あの小説は今まで読んできた小説の中でトップ10に入る。。。
さて、今回読んだのは、これです。
最初は小さな小さな女の子から始まって、エンディングまでいっても12歳。
なかなか感情移入が難しかった。。。
偉大なお姉ちゃんが、病死するまでの「私」の変化にのめりこんで一気に読んでしまいました。
作者の自伝的小説と言いますが、幼き日に身近な人が亡くなったり、ペットでもいい、大切な存在がなくなってしまったという経験をもつ人には、なんだか何かを悟っているかのような魅力があるなぁと常日頃思っていました。
この小説を読んで更にそのことを実感しました。
この少女は12歳にしてとても深く物事を考えている。
身近な人の死を乗り越えられた人
小説家になるほどに深い人生を歩むんだなぁと感じました。
わたくし、32にして、両親ともどころか、祖父祖母4人とも健在でして人の死というものの本当の衝撃を未だ感じたことがないんです。幸せなことですが、いつか訪れるであろうその日がとてもこわい。
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