一人株式会社の実態
僕は一人で仕事をしているけど、業態は株式会社です。
理由は契約先の一つが個人ではなく株式会社であって欲しいと言われたからです。
その会社とは元々親族がいたことがきっかけで契約に至ったわけで、個人のままでは、端から見て、なにか利益を不当に回しているように疑われてしまう可能性があったからです。
そういう疑念が生まれるのは、仕事がしっかりと認められていないからかもしれない。
だから、実績で皆さんに認めてもらえるようより一層の成果を出します!と今まで通りで継続できないか?と申し出ました。
が、しかし…「何も裏を取らずにイメージだけでそう思われることもあるんだよ」という社長の一言で、法人化に踏み込んだのが理由です。
法人化して良くなった点
法人になって良くなった点というのは、特にありません。
業績はおかげさまで安定していますが、それは株式会社になったからと言うわけではなく、仕事それ自体の成果だと感じています。
そういう部分を見てか、友人、知人で株式会社にしたい、NPO法人にしたいなど、法人化を検討する相談を受けることがあります。
たとえば、NPO法人であれば、助成金の対象になりやすいという部分は確かにあるかもしれません。
ただ、最初に確認するのは、「法人になったからといって、仕事が舞い込んでくるわけではないし、回りが信頼してくれるわけでもないんだよ」ということです。
人や会社は相手が法人だから契約を結んでくれるのか?
今のクライエントさんは法人だから僕と付き合ってくれているわけではないですし、基本、実際にお目にかかって、何度か無料セッションやスポット相談をうけることで、正式に契約に至るケースが多い。
基本は、人であり、更に言えば、信頼されるに至るまでの時間が胆(きも)なんだと思います。
とはいえ、相談されるので、法人登記する方法や、簡単に登記できるサービスがあることを教えて、実際、登記した友人がいますが、先日電話が掛かってきました。
決算ってどうするの?
法人化するための理由はこの一つで充分!
見切り発車の法人化は絶対にNGです。法人化する理由はただ一つで良いと思います。
個人事業よりも、法人化することで節税になるケース。
これは、およそ日本のサラリーマンの平均月収程度の利益がでたくらいでが分岐点かなと思います。個人事業主であれば赤字で何か税が加算されることはありませんが、法人であれば、赤字でも最低限、均等割の法人税7万円はディスカウントできません。
法人の決算処理は自分でやるにはやや難易度が高い。
顧問契約を結ぶと月額1,2万、決算は別で7、8万円。自分でやったら決算処理だけで一週間はそれにかかりっきりになります。2年目、3年目になると料金はどんどん上がっていきます。
ビジネスで大切なことは、中身。組織形態や外見で武装するときは、何か理由があるときだけで良いと思います。
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