かつては僕もバンドでメジャーデビューを夢見て、毎月、時に毎週のようにライヴハウスに出演していました。
MTRでCDを作ってライヴハウスで手売りする。
それが当たり前だった、ほんの10年前。
「ほんの」でもないのか・・・
時代はダウンロード販売へ。
更に進んで、どうやら一旦、音楽は月額制で落ち着くというのが大方の見方なんですね。
あれ?それって、有線じゃん、
進化したかのように見えて、結局同じところにかえってくるという(笑)
有線やラジオと違うところは、リクエストする代わりに150円か200円を出して、いつでも聞けるようにお気に入りの曲をダウンロードするというところ。
こうなってくると、メガヒットはほぼ致命的で、その分、セーフティーバントや、クリーンヒット、よくてツーベースくらいのヒットという感じで偏っていた音楽の売上が多くのアーティストに分散されていくのだと思います。
それはそれで大歓迎。
でも、こうだと本業ミュージシャンという生き方が難しいのは、この先も変わりそうもないですよね。
アーティストには、いやいや、アーティストだからこそ、バイトをしながら音楽をやる!ではなくて、兼業という形で、もう一つ軸を立てることが大事だと思ってる。
士業であったり、経営者であったり、せめて時間が上手く使えるようなところで、軸がないと、結局、ミュージシャンならぬ、ただのフリーターになっていくんだろう。
アカデミーのドキュメント賞をとったシュガーマンのテレビでやってたドキュメントを見て更にそう思った。
なぜ、アーティストだからこそ、兼業するべきかと思うのかは、学校の先生だからこそ、新卒ではなく、社会経験を積んだ転職者のみにすべきだという考え方を持つ人達とほぼ同じ意見です。
戦ったことのない人達から、ファイト!と言われても、説得力がないんだもの。
そろそろ40。ようやく、僕からのファイト!が説得力を持ち始めるのかもしれない・・・なんて思いつつ、ギターを抱えて歌っている。
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