「私は私」で失敗したひと。

かつて僕は生意気だった。
20代の頃はややイケメンの部類に属すと思っていたこともあり。
大いなる勘違いなんだけど。
今や、四十も超えて、子供も3人いるし、妊娠何ヶ月?と妻におちょくられるほどにお腹も出てきて、第一印象はオッサン以外のなにものでもない。
若かりし頃は、
自分は自分なんで
っていう間違った精神で、「自分プロデュース」していて、一色で人と相対していたんだけど、嫌われるよね。
あれは完全なる間違い。
目上の人には失礼があってはいけないし、年下だからと言って威圧的な態度をとるのもアホだ。
失礼とフレンドリーは違うし、そこの使い分けができてなかった。
いや、さらさら使い分ける気がなかった。
ある程度、どこか変な自信があると、なんか、それはそれで許されてると感じてしまうシーンも多くて、それが更に勘違いに勘違いを重ねて、ダメな大人になっていった。
でも、それは許されているんじゃなくて、スルーされていたんだよね。
あの頃から今に至るまで、お付き合いいただいている方はホントにふところが広いんだろうなって思う。
あんな勘違い若造を見捨てなかったんだから。
そんなオッサンになっても芝居や音楽を続けていると、自然と、若い子たちとふれあう機会が多いのですが・・・
あ、あの頃のオレだ
なんて感じる子にときどき遭遇する。
一回痛い目みて、それからいい大人になれよって心でエールを送るんです。
でも!少しでも早く気付かないと、チャンスを逃すよ。
礼儀、マナー、更に言えば、フレンドリーにそれを使いこなせる人が成功する。
今はそれで仕事が順調に回っている。
回っている仕事は音楽や芝居ではないですけど、やっぱりマナーがしっかりしていて更に明るいやつは、何度も呼び出し、ご飯をおごる。
こっち側に立つとすぐにわかる。20代前半でそれができていると逆に尊敬する。
どんな生き方してきたの?って聞く。
できれば、ひねくれる時間が少なければ少ないほど良いと思う。
失敗から学ぶことも多いかもしれないけど、失敗してたら終わってしまうような賞味期限の短い世界もあるからね。




創作

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