SMAP最後の番組、SMAP SMAPの最終回を見ながら、時代の節目を感じた人も多くいらっしゃったことと思います。
アラフォー世代の特に男性にとって、同年代のSMAPは自分の映し鏡のようで、自分は誰タイプか?とか、おこがましいのは知りつつもそんな話題で盛り上がることもあった。
もし、SMAPの一員になったらどうする?とか。これまた、おこがましすぎるけど、アラフォー男子のあるあるネタだったのだ。
自分と同年代の現役アイドルがいると思えば、なんだか気持ちも若くいられたのだけど、(ちなみにボクは草彅くんと同級生になる。)僕らも歳を取ったのかもしれない。
ただ、知らず知らずにFOしていった、少年隊や光GENJIに比べれば、長く多くの人に愛され続けた、今までに無い色の濃いグループであったことがよくわかった。
みんな、歳のことばかり気にしている
ボクは、仕事で、講師業、コンサル業、演出家をしているのだけど、クライエントさんは一律「学ぶ人」だ。
そんな「学ぶ人」が一律に抱えている悩みがある。
それは、学ぶ人のほとんどの人が歳のことを気にしている。20代は20代、30代は30代、40代は40代で、同じように「スタートが遅かった」と口をそろえておっしゃいます。
「じゃあ、いつだったら早かったのよ?」って笑って返すボクのあるあるの日常。
40代でSMAPは終わった。ならば、40代は終わりの歳なのか?そんな風に感じる人も多いと思う。
スポーツ選手で言えば、30代。40代では今年いっぱいかな?なんてささやかれる。
でも、世の中全体がこの風潮なのには疑問視したい。40代で終わってしまっては、残された自分の半生が可哀想すぎはしませんか?
40代が決して遅くないことを実証してくれた人がいます。
先日、祖父が他界しましたが、94歳でした。
晩年、施設で過ごしていました。ボクのことも誰だかわからず、悲しい思いもしました。
ただ、最後の最後まで全力で生き抜いた人でした。危篤だと聞いたのは3回です。医者が言う2回の「危篤」を乗り越えた人です。亡くなったのは最初の「危篤」から1年後です。
とんでもない生命力だとお医者様が驚かれていました。
そんな祖父は40代でカルチャーセンターで書道を習い始めました。
数年で師範に上り詰めます。あっというまに講師を追い抜き、「先生はへたくそだなー」なんて毒舌も達者な人でした。
書道の師範になった祖父は日々、書を書き続けていました。
そして、有名な書道家になっていきました。
祖父の住んでいた静岡県富士市では、銀行や、公民館施設などに行くと、祖父の書があちこちで掲げられているそうです。親族が見つけては、「売っていただけませんか?」と交渉しているのだとか。
というのも、自分の書をほとんど残さず、書き上げてはあちこちに配っていたからです。
そういう意味でも地元の名書道家だったのです。
40代で何かが終わるのであれば、生きている限り40代で何かが始まるはずです。
解散後の元SMAPの皆さんを今後も応援していきたいと思いました。同時に自分自身にも、これからだという思いが芽生えました。
そして、ボクをしたってともに学ぶクライエントの皆さんにも、「遅い」も「早い」もないよと、再び、言い続けるのです。40代は始まりの歳。いえいえ、年齢関係なく、始めたときが始まりの歳です。
余談ですが、祖父は孫だけに一人一つずつの書を残してくれていました。
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