僕よりも10個年上の友人(51)が大学院にこの春、入学することになった。
国立の大学です。
仕事と、地元小学校の役員と大学院生をやるのだという。
すごいバイタリティーだ。
僕も30代中盤から放送大学に入学してのんびりと授業を受けたり受けなかったりしている。かれこれ在籍年数は4年くらいになる。
日本の社会ではやって覚えろという
それでは学校で学んだことは何だったんだ?
「経験がものをいう」と言われるように座学よりも実践に重きを置く風潮の日本では、10代後半から20代前半に座学を終えてからは一切、座学をしないという人もめずらしくない。
職人なんかはその典型で、「見て覚えろ」「技を盗め」なんていう感じで、配分や分量なんかは「さじ加減」「目分量」「職人感覚」なんて言葉が使われる。
職人気質な文化に逆風が吹いている
昨今、そんな職人の世界にも育成機関が出現して、10年で一人前と言われる例えばすし職人でも3カ月で世に送り出すのだという。
これは座学ではないけども、お酢の分量やしゃりの温度なんかにはしっかりと数値が記載されたマニュアルがあるのだという。
こういう例から考えれば、座学は効率的な部分が大いにあると思う。
ホリエモンの「暴言?」も有名
以前、堀江貴文さんの「寿司職人が何年も修行するのはバカ」という発言が話題になりましたが、もちろん、昔気質の職人の育て方には、技術以外の部分で身に着くことがあるのだと思うから、一概に、それがだめだと言うつもりはないですけど。
座学も捨てたものじゃない
今までやってきたジャンルで一度、大学や大学院に入りなおして、別の角度から学ぶと思わぬ急加速が待っているかもしれないとさえ思う。
自分がやっていること、次のステップまでは経験を積むしかない!と暗黙のうちに思い込んでいることがありませんか?
大学生が経営学を学んでも、その場では実践できないけれど、僕のような経営者が経営学を学びなおしたとき、新しく得た知識は今その時点から使うことができる。
更に経営者が経験だけをもとに乗り切ろうと思っていることが実は座学で乗り切れることがあるのではないか?とも思う。
結論:たぶん、実践だけでは非効率
座学と実践は二つで一つ。
ちょっとだけ悲しいがなどこか効率主義になってきた社会が「経験がすべてではないこと」を明かし始めている。
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