全くのド素人がラジオパーソナリティになるまで
元はダメダメMCのバンドヴォーカル
ライヴハウスのステージから
「えー、あー・・・なんだっけ・・・」
これは僕がバンドヴォーカルをしていたときの実際のMCの様子です。
この写真はまさにその瞬間です。
たどたどしいMCでも若いバンドヴォーカルなら成立する
あれから15年。たまにライヴハウスに行くと「あの頃の僕」をよく見ます。
かわいいだけに、許されて、笑いになっている、たどたどしいMC。
それで笑いがとれるのは若いうち。
トークスキルはどんな職業でも上げるに越したことがありません。実際、MCの上手なアーティストはライヴの質も高いこと多くないですか?
MCでたどたどしかった僕が今は司会者
そんな僕が今、ダンスパーティーで、「さぁ、続いては、真っ赤なドレスで登場だ-!」
とか
「本日は、お足元の悪い中、うんぬんかんぬん」
とか、やってる。
ケーブルテレビの番組ですがメインMCを務めたり、ラジオパーソナリティもやってきました。
ステージの上で「えー、あー・・・なんだっけ・・・」
とやっていた自分が今や司会業です。
なにをどうすればラジオパーソナリティやMCになれるのか?
MCやラジオパーソナリティになる順路
きっかけは、ミュージシャンとしてステージに立ってるんだからできるでしょ?と言われたイベントの司会
地元テレビ局の生中継もありました。
発注者の完全な勘違い的思い込みでした。
でも、この時はなぜか、軽くできてしまった。
その理由は、生島ヒロシさんの本の通り、基本に忠実にやってみたからです。
何事も初めてのことに挑むときは先駆者に習い、基礎を押さえること。
バンドヴォーカルのときは司会の勉強を一切していなかった。それだけのことです。
何でも良いので一冊、基礎的な本を読むことが第一歩
この本は実践的な本でシチュエーションごとにサンプルが載っています。
実は単語だけ入れ替えてやってみただけなのです。
本を読むだけで上手くできるのか?
もちろん、そんなわけはありません。
たまたま上手くできた理由の一つは、聞くことに徹したからです。
とにかく、ゲストや出演者の言葉を引き出していたのです。
しゃべり上手になる必要は全くなく、聞き上手になれば良いわけです。
これができたのはたまたまで僕は人の話を聞くのがもともと好きな性分というのがあります。
本音で感動できる。嘘でない感嘆符がゲストを気持ちよくさせたようなのです。
ラジオパーソナリティーや司会に向いている人
明らかに本心から興味を持ってもらえると話す方も気持ちよくなりますよね。いわゆる聞き上手が司会の一番大切な要素です。
自分にはその要素が最初からあったのがまず良かった点でした。
MCは純粋であるほうが向いているような気がします。
博学過ぎると、純粋に発見が得られなかったり、そんなこと知ってるよという表情が自然に顔に出てしまう。
純粋に驚くことができなかったりする。
その点、僕は世間知らずのバンドマンだったので、あらゆることに発見し驚くことができたのがこの頃。
純粋な方が、いろいろなことに興味が向くし、その分、興味を持ってそのテーマを掘り下げたくなります。
勉強してない人のほうが向いていると言っているようですが、実際、自分の知らないことのほうが素直に掘り下げることができるのは事実なのです。
もちろん、自分が知っていることでも、その場合は、自分の好奇心からではなく、リスナーや観客に向けて掘り下げながら、ゲストに気持ちよく話してもらえるようにもならなければなりません。
技術があれば誰かの目にとまりチャンスを得る
当日のイベントに中継に入っていたケーブルテレビ局のスタッフの目に止まりメイン司会の番組をいただくことになりました。
テレビの司会という立場を得れば、自分からツイッターで交流してFMラジオ局のゲスト出演を獲得。
ゲストで行ったにも関わらずパーソナリティとしてスカウトされる。実はこれ狙い通りでした。
ミュージシャンとしては鳴かず飛ばずだった僕がMCとして仕事を得るようになったわけです。
未経験者が確実にラジオパーソナリティになる方法
僕の最初の一歩のケースは、レアケース。運だったと思います。
それでは僕以外の方はどういうルートでラジオパーソナリティになったのでしょう?
僕の周りのパーソナリティさんに聞いた中でも最も多かった「あるあるルート」をご紹介します。
1)キー局のラジオパーソナリティになる方法
キー局つまり、コミュニティFMではなく、大手のラジオ局のことです。
そのキー局のパーソナリティになりたい方は、「芸能人になる」または「専門家になる」というルートが良いと思います。
ラジオ欄を見れば、本業パーソナリティの番組は少ないことに気付かれると思います。
評論家、ミュージシャン、アナウンサー、作家、アイドル、お笑い、そういう方がパーソナリティをやっているケースの方が極めて多いわけです。
本業パーソナリティさんもいないわけではありませんが、フリーでキー局から仕事で依頼されることはよっぽどの実績がないとまずありえません。
芸能事務所と局のパイプを通して仕事が来ます。
キー局を目指す人は、芸能事務所に所属することをオススメします。
僕のセミナーからキー局のラジオパーソナリティーになった方のルートは以下の通りです。
1.コミュニティFMで番組を持つ
→
2.養成所のセミナーに通う
→
3.養成所の所属になる
→
4.養成所と提携している事務所の所属となる
→
5.キー局のオファーを受ける
というルートをほんの1年で上がっていきました。もともと「持ってた」のかもしれませんがかなり着実でした。
今は、収録終わりに出待ちの女子がいるのだとか、うらやましいです。
僕のセミナーに来たのは1の「コミュニティFMで番組を持つ」の段階。番組枠を持ったが良いが素人だったので学びに来たということでした。
2)コミュニティラジオのパーソナリティになる方法
では、すべてのスタート地点、コミュニティFMのラジオパーソナリティーになる方法です。
コミュニティFMのパーソナリティになるのは比較的簡単です。とにかく、募集は見逃さないことです。
また、新規開局のラジオ局の場合は、比較的、希望すれば入りやすいです。
この入り口の情報を押さえるのは基本中の基本です!
でも、だいたい経験者のみというのが多い。これをクリアする方法も紹介します。
ラジオパーソナリティ募集 「経験者のみ」をクリアする方法
(1)番組枠を購入する
あらかじめラジオパーソナリティの経験者になっておく方法を紹介します。
それは、ラジオ枠を購入して自らラジオ番組を開始してしまうこと。
経験値を得る。履歴書に1行増やすということを目的にすればマンスリー番組を1クールでOK。要するに全3回の放送で経験者です。
番組は30分/1ヶ月(1回)でおよそ30,000円程度。番組制作費は、放送局のスタジオを使う場合と外部委託で制作する場合で大きく違いますが、収録、編集でおよそ50,000円は必要になると思います。つまり合計1ヶ月80,000円程度。
1クールで240,000円。これが投資予算。やや割高に感じられる方もいるかもしれませんが、次に募集があったときに経験者というイニシアティブがあることで未来が開ける可能性が広がるかもしれません。
らじきゃすに来ていただければお得なラジオ局の番組枠をご紹介します。格安なラジオ番組枠。企画次第、僕の会社の告知を入れていただくなどの工夫をしていただければ、月1回放送の番組であれば番組枠、収録、編集費込で1ヶ月3万円程度でも番組を運営できるかもしれません。知り合いのFM局と相談になりますが、企画が良ければ通ると思います。
ちなみにYoutubeやPodcastの経験は履歴書上には書きづらいと思います。
「配信」ではなく「放送」の経験が強い理由は、放送は放送法という法令の上で成り立っているという理由が大きいです。
しっかりしたルールの中で、放送しても良いですよという局のお墨付きをいただき、公共の電波で自らの声を発信したという経験は、誰でもアカウントを作れば始められる配信とは大きく異なるわけです。
また、ラジオでパーソナリティーをやることで、名刺に「ラジオパーソナリティー」と堂々と明示できます。ブランディング、差別化にもなりますよね。
とりわけ士業の方、コンサル、講師の方が番組を持つことはスキルが高いことの証明にもなっています。
(2)局の専属パーソナリティになる
経験者になったことで募集にも対応できますが、局の専属パーソナリティーになることは正直、あまりおすすめしません。
NGワードが多くなります。
地域密着型がコミュニティFM局なので地域のお店一店舗をえこひいきできないので、「○○市で一番おいしいと思いますよ!」などは絶対に話してはいけないNGワードです。
ちなみに僕のいた局では勝手に「応援してます!」もNGワードでした。
その人がどんな人かしっかり調べずに「応援してます」はリスクが高いとそんな理由だったと思いますが、個人的にはこの程度は良いと思っていますが、局によっては厳しいところもあるようです。番組を受け持つとこの縛りがけっこう苦しいです。
当然、上下関係も発生します。ラジオパーソナリティーになりたいような方は自由な方が多いですから、やはりここは番組枠を購入してその番組を育てることが一番のような気がします。
また、局の専属になると災害が発生したときはラジオ局に急いで向かうという契約が発生する場合もあります。
本来、災害対策の一つとしてのFMラジオ局なのでその時こそ力の見せ所ですが、その覚悟がない場合は局の専属はやめておいたほうが良いと思います。
番組枠を購入したら何をする?
以上のことから、番組スポンサーになって自分の買った枠でパーソナリティをやるというのが確実であり、基礎編でもあるわけです。
ここをゴールとするならば決して難しいことではありません。
自分の買った枠は、自分がスポンサーなのである程度自由です。もちろん、自分でスポンサーを探してきても良いと思います。
ここで早速、ラジオで番組を作ろう!と思っても初心者ががいきなり「3,2,1キュー!」でトークできるものではありません。
また、誰でも彼でも購入できるわけではありません。
企画書が必要です。局もいくらスポンサーだからといってクレーム対象になるような番組は放送できません。
デスクにいてリスナーからクレームを受けるのはスタッフだからです。
番組枠を購入する前に、まず、慣れること、その上でどんな番組をやりたいか、自分にどんな番組がむいているのか、見定めることが大事です。
自分一人で録音して配信できるか?
これを一人でやってもおそらく上達はできません。今、たくさんの音声配信アプリがありますが、一人で録って配信している番組はコンテンツが良ければリスナーがつきますが、あれをあのままラジオで流せるものではありません。
トークスキルはまず、コーチや講師、コンサルタントがいないと気づきが得られず、スキルは上がりません。
また、自分の編集できるという人でも、著作権にひっかからないジングルの準備やミックスなんかもけっこう大変です。
著作権フリーでも、規約があったりして、規約を熟読してから使わないと大変なことになりかねません。
まとめ、未経験者がラジオパーソナリティになる方法
パーソナリティ講座を受ける
検索してください。僕も講師をやっています。
マイクに向かってしゃべるということにとにかく慣れる。イントロのせの楽曲紹介。
フリートーク、交通情報、お天気もできるようにしておきましょう。
慣れたら、番組スポンサーになる。
できれば自分の住んでいる地域のFMラジオがおすすめですが、必ずしもそうである必要もありません。
3ヶ月間(1クール)の30分番組でOK。企画内容や、交渉次第で安くなることもあります。
らじきゃす参加者の方からは相談をお受けします。
企画書のコツ
コミュニティは地域性を大切にしているので地域情報をテーマの一つにすると通りやすいです。
コミュニティはイメージを大切にしているため、社会性、NPOネタ、実績のある団体やコミュニティの運営者がパーソナリティーやスタッフの一員であれば喜ばれる。
最初は、あくまで1クール、スポンサー番組で入ることをおすすめします。パーソナリティ初心者がギャランティーを頂いて番組を受け持つというのは大きなプレッシャーもありますし、実力不足から後々トラブルに発展する可能性もあります。
番組の音声は必ず同録(番組音声データ)をもらってください。もしくは、自分で録音しておくこと。これは次に募集があったときの提出資料になります。
これがあれば、募集資格:経験者という部分をクリアできます。
1クールが終わったら、とにかく、ラジオパーソナリティーの募集がないか?をチェックし続ける。さすがになかなか出ないと思いますが、ブランクができそうなら、再度、スポンサー番組を持つか、パーソナリティ講座でさらに質を上げていく。
1回でも番組をやっているので、名刺やウェブ、SNSのプロフィールにラジオパーソナリティを入れます。
自らがスポンサーの番組を放送しても仕事にはなりません。そこで、その立場を活用して仕事を広げていくわけです。
ウェブサイトかブログを開設して、司会の仕事も受付してください。
今は社交ダンスブーム。結構、ギャラが良いです!ちなみに結婚式の司会だけは、しっかり専門的なところで学んだ方が良いです。
さらに言えば、もう一つ、プラスアルファのスキルを身につけることで、キー局へスタップアップしていけるのかなと思います。
僕自身、キー局にはステップアップしていないので偉そうなことは言えませんが、僕の講座からステップアップした方は二人います。
一人は起業家であること、もう一人は司会業を広げていった中でコネクションを見つけました。
最初の一歩はここから
YOUTUBEからタレントが生まれているように、コミュニティラジオからキー局のラジオパーソナリティが生まれるのも、現代的でかっこいいと思います。
僕のクライアントさんがコミュニティからキー局に上がったように次に続く人をサポートしています。
比較的入りやすいキー局さんもあります。また、音声配信サービスのオフィシャル番組などを任されるのもブランディングになります。
神奈川県厚木市の小さなスタジオオフィスで収録しています。新宿から小田急線で1時間。本厚木駅から徒歩7分くらいです。
普通のワンルームマンションの中身をリフォームして収録施設にしてあります。
ご興味のある方は、ご連絡ください。らじきゃすで収録するとSpotify、iTunes、Google Podcast、Himalaya FMの4つのプラットフォームから番組が配信されます。
実際、コミュニティFMよりも多くのリスナーを獲得することができるので、らじきゃすで充分、らじきゃすの番組をブランディングしていくことで仕事を得ていくと考えている方もいらっしゃいます。
そして、さきほどご紹介した予算以下でラジオ番組の制作も可能です。出張収録もご相談ください。
らじきゃすだけで番組を配信する場合は、マンスリー番組だと一ヶ月5,500円です。
僕一人のスタジオオフィスのため、とりわけ女性で初回の方の場合は近くの施設を使用しています。バリアフリーではないので車椅子の方もそちらで対応しています。
まずは相談だけという場合はどこか喫茶店でご相談を受けることも可能です。
お気軽にお問い合わせください。
コメント
ラジオパーソナリティになる方法を教えていただき、ありがとうございました。
私はミュージシャンでもなく、司会経験もないものですが、ラジオで自分のエッセイを伝えたいと思っています。当然、視聴者の皆さんに受けるかどうかも分からないものなので、教えて頂いたとおり、最初は、1クールだけ、スポンサー番組で入りたいと考えています。
3ヶ月間(1クール)の2~5分番組でOKなのですが、これを実現させるためには、具体的にどのように進めていけばよいのか? また、どの程度の費用がかかるのか、概算を教えて頂けないでしょうか?よろしくお願いします。
大和タケルさん、はじめまして!
まず、スポンサー番組を募集している局を探してみてください。
ウェブで募集していればわかりやすいですが、募集記事がなければ直接問い合わせてみると良いかもしれません。
スポンサーフィーは局によって全く違うのと、掲載価格は一般的な商業価格なので、企画次第では下げることができると思います。
1クールで6~8万円程度で済む場合もあるかもしれませんし、コミュニティでもその10倍くらいの局もあります。
逆に、質の高い番組を企画、そのデモ番組を作成してネット配信、そして営業することで、無料で放送枠をいただけるケースもありますし、番組を買っていただくというケースもあります。
予算があれば、スポンサー番組として申し込んで、企画から収録まで局で請け負っていただく。
予算があまり用意できないのであれば、企画から収録までを自分で行って、質を上げて納品するスタイルを目指す。
どちらかだと思います!
がんばってみてください。もし、協力できることがあれば、お問い合わせください!