ライヴや芝居に集客する新たな方法

創作活動
Crowd of people enjoying concert in night club

30代、40代以上はライヴや芝居には行きづらい事情

昨日、ヴォイストレーナーをやっていたときの元教え子のライヴに行ってきました。

子供が3人いるとなかなか自分だけ外でエンタメを楽しむわけにもいかない。妻に悪い気がして2ヶ月に1回くらいの頻度で芝居を見たり、飲み会に行ったりする程度で、その教え子のライヴもタイミングが合わず、結局3年ぶりくらいになってしまった。
ライヴを見た感想は成長著しくとても素晴らしいライヴだった。

なぜ、行きづらいか当事者の立場から

今日はそんな僕のようななかなかライヴや観劇に時間を充てられない人にどうすれば会場に来てもらえるか?を当事者の立場から提案させていただきます。

結局、キングコング西野さんの本に書いてあったことが大いなるヒントになっているのだけど、これは集客に悩む音楽人、演劇人には是非、読んで欲しい一冊でした。
アーティストやクリエイターが最も悩む集客のヒントが詰まっていた。その本は今、西野さんが出している本の最新刊ではなく、こちら「魔法のコンパス道なき道の歩き方 」です。

中にはそれは西野さんの知名度があるからできるんだろう?というようなこともあったけど、それを差し引いてもすごく参考になった。

同業者で演者と客を回している演劇

今日の演劇はとにかく同業者で演者と客をローテーションで回していることが多い。とりわけ演劇はその傾向が強い。
客は8割9割同じ役者であることが多いのはここ最近に始まった話ではない。
自分の芝居に来てもらったから、こちらも行く。おあいこ。
ライヴに関しては同じアーティストであることはそこまで多くなくても、知り合いに来てもらうということがどうしても定番になって、純粋な音楽ファン、アーティストファンの獲得はなかなか厳しい。

行けない理由の第一位は育児

歳を重ねると、同世代の友人知人も当然歳を重ね、みんな何かと忙しくなっていく。
30代。周りは子育てが始まるし、仕事も本格的に忙しくなっていくし、ライヴをやるときに友人知人に声を掛けるのがだんだん心苦しくなった。
実際、僕自身が思うように出かけられなくなった。だからこそ、同世代の友人を誘うのは心苦しい。
数年前に演出をした芝居にはどうしても声を掛けられなかった。ほぼ声を掛けずほとんど集客に貢献できなかった。
そんな僕でも、バンド時代は1人で30人くらいはよんでいたのだから落ちたものです。

キングコング西野さんの本に集客のヒントをもらった

30代、子育てや仕事に忙しい人にどうしたら来てもらえるのか?
そのヒントが「魔法のコンパス道なき道の歩き方 」にも書かれているので是非、読んでもらいたい。
この本で書かれていたことのヒントの一つ。

それはあらゆるコンテンツを一日同じエリア(近場)でまとめてくれること

毎週毎週出歩くのは許されない特に主婦。「今日だけ子ども達をお願い♪」と夫に子供を預けて出かけることが毎週続くとさすがに夫婦仲が心配になる。
とはいえ、出かけて行けるのはライヴ一本。もしくは芝居一本。たった2時間のコンテンツなのに、電車に乗っている時間やなんやかんやで丸一日いなかったことになる。

また、「今日だけ子ども達をお願い♪」を使えるのは1ヶ月後か2ヶ月後。それでもいい方というご家庭もあるでしょう。

たとえば、オーストラリアで結婚式をするので是非、ご来場くださいと言われたらどうだろう?

結婚式のためだけに航空券やホテルを抑える。それだけで帰ろうとは思わない。せっかく行くのならついでに何か観光をしようと思うだろう。
「せっかく行くのだから」これがポイント。
だから、その「ついで」までも込みでツアーを組んであげるというのはどうだろう?

つまり単体勝負をやめようという話

○月×日ライヴに来てください!

というよりも

○月×日あなたのための育児休暇のリフレッシュエンタメツアー

それこそ芝居とライヴのはしごでもいいし、ライヴハウスが近所のレストランとタイアップして割引券やパッケージ企画を考えてもいいだろう。
美術館や博物館とのタイアップもあってもいい。
全部込み込みの料金にしてスマホで先払い。タイアップ先には企画者が利用料を支払えば良いわけです。
芝居もライヴもいまだに現金って遅れている。
ライヴだけのためだとなかなか時間を割くことはできないにしても、用事が相乗的になれば一回の交通費、往復時間でコンテンツがこれだけあれば行ってみようかとも思えてこないだろうか?

1人1人が個別にファン獲得に奮闘するよりも、コンテンツ力だけで勝負するよりも、まず、潜在顧客と接するための面がないと何も始まらない。
結果、会場にお客さんが足を運ぶようになるのであれば、アーティスト発信ではなく、こういうツアーをライヴハウスやイベントプロデューサーが組んで集客をサポートするくらいの企画力があっても良いのではないでしょうか?
それこそ、企画力で料理やその他の芸術、プレイスポットから劇場やライヴハウスへお客さんを呼び込むような工夫があっても良いのかもしれないと「魔法のコンパス道なき道の歩き方 」を読んで共感しました。

西野さんのアイディアには本当に脱帽した。

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