ウェブ屋の実力不足と勘違いされるSEOはオーナー側の責任9割

ウェブ屋と実演販売は似ている

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よく実演販売のプロがなんでも魅力的に説明できるとパフォーマンスをするシーンをテレビで見かけますが、ウェブ屋も似たところがある。

実演販売のプロが、なんの変哲もないスポンジを魅力的に説明して、それを芸能人が歓声を上げて「すご~い!」とたたえる。

「なんかすごいスポンジに見えてきました!」

「買ってしまいそう!」

こんなシーンよく見ますよね。

ウェブ屋さんは、まさにこれが仕事。

クライエントさんの商品やサービスをよりよく見せるのが仕事。

ただ、やっかいなことに、よりよく見せるだけでは効果はない。

そこにお客さんも呼ばないといけない。SEOですね。実演販売の場合は、ショップがお客さんを呼んでくれるので、実演販売師よりも、ウェブ屋のほうが大変なんじゃないか?と思ったりもする。

ウェブ屋はSEOを成功させないといけないって神話自体に無理がある。

特にSEOに関していえば、ウェブ屋よりも発注者(サイトオーナー側)に理解がないと効果を発揮できないことが多い。

両輪の関係。片輪走行はできません。

というのも、SEOに関していえば、以下の要素が絶対的に必要だからです。

  • コンテンツのボリューム
  • 定期的な記事の追加と更新
  • 役に立つ情報

etc…これって、ウェブ屋にはどうしようもない。作家でも編集者でもないウェブ屋は「こんなようなことを書いてみてはいかがですか?」とコンサルティングするしかないわけで、SEOに効果があるからと言ってクライエントのウェブサイトに文章を勝手に掲載するわけにはいかない。

オーナーがそこを怠って、問い合わせが少ない!なんて言ってこられた日にゃもう、だから言ったじゃないですか!って怒りたくもなるが、怒れもしない、顧客至上社会。

更に、そもそも発注者側の商品力がない時は、どうするか?

受注が取れないことを商品力ではなく、ウェブのせいにされて、あとあとクレイムになることも考えられる。

これはけっこうあるある案件です。

ウェブは万能だと思われている節がまだある。

そもそもSEO不能の案件もある。

SEOが発揮しにくいジャンルもある。固有名詞でしか、検索にヒットできない「アーティスト」や「劇団」など。

楽曲のジャンルや、ライヴハウスの名前で上位ヒットさせるには無理があるので、そこはアーティスト自身がSNSなどで誘導するしか方法がない。

聞きたい音楽やみたい芝居をジャンルや場所などの文字情報で検索する人はいない。

「あ~パンクロックが聴きたい」で「パンクロック 東京 バンド」でアーティストが出てくるわけがない。こんなキーワードでアーティストがSEO対策をするのは愚策である。

そこはYOUTUBEを活用すべきです。

そんな当たり前なことでも、ウェブ屋がなんとかしてくれると思っているクライエントもいる。

最低限、固有名詞で1位ヒットは必須ですが、たまに、一般的な名詞をアーティスト名にしている人たちがいてこれはネット社会では致命的だと思って間違いない。

致命的なバンド名やユニット名

たとえば、SKYとか、LOVEとか、そういう1つのワードで1位ヒットなんてなかなかできるものではない。まず、無理!

不利なコンテンツでウェブ制作の仕事を受ける際は注意。

発注者側は、素人であればなおさら、最初に説明がないと後々効果がなかったときに必ずそこにクレイムを入れてきます。

ウェブ屋さんはかわいそすぎるけども、先に説明をしておかなかったウェブ屋にも落ち度がある。

ウェブ屋として僕が仕事を受けるとき、必ず、これらの話をします。

  1. ウェブは万能ではない。
  2. コンテンツを作るのはウェブ屋ではない。
  3. ウェブ屋はコンテンツをでっちあげることはできない。
  4. 固有名詞でしかヒットが望めない案件はブログやSNSに特化すべきでウェブは着地したときのブランディングの役割でしかない。でも、これは重要な役割。
  5. ブログは書けない。SNSはやらない。コンテンツは増やせない→新規客獲得は難しい。
  6. 社名の検索結果のみ1位表示がご希望であれば社名に注意。

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