玄人と素人の大きなギャップ
素人というのは玄人が思っている以上に素人である。
今日はクライエントさんの企業におじゃまして、WordPressの投稿方法を説明するといういたってシンプルかつ難易度の低いお仕事でした。
電話で済まそうと思ったのですが、ほかの用事もあったので、直接、担当者の方にやり方を説明しました。
最初の質問で。
「ブログをやったことありますか?」
に対して
「あります!」
と答えられたので、これで半分以上、仕事は終わったと思ったのですが、そうもいかなかった。
WordPressのコンパネを素人が見ると…
まず、第一印象で、WordPressのコントロールパネルを見ただけで拒絶反応を起こされました。
「わー!むずかしそー!」
ここに、使い慣れている人とそうでない人のギャップを感じます。
これで拒絶反応を起こされしまうということは、絶対にソース画面を開けないぞ…
それでもなんとか10分程度でメモと口頭で方法を伝えて、別の部署に行き、すべての用事を終えて帰ろうとすると、「質問が!」と呼び止められる。
「アップロードしたメディアファイルの消し方がわからないんです!」
とおっしゃるので、「メディア→メディア一覧→ファイルを選択→削除。これだけ!」と教えていると、ディスプレイになにやら、キャプチャー画像を並べているWordファイルを発見。
先ほどまで教えていたことを、キャプチャー画像を貼りつけながらマニュアル化しているではないですか。
WordPressの投稿方法に画像付きのマニュアルが必要になる素人
お・・・お・・・そこまでか・・・今日、教えたことはそこまでのレベルのことなのか・・・
そこまですることなのかーーー!?と叫びたくなったのですが、これぞ、素人さんとのギャップなんですね。
ウェブ屋などをやり続け、ここまで使い慣れていると、完全に素人感覚がなくなっている。ウェブに関しては素人感覚0%かもしれない。想像すらできなくなっている自分に、コンサル失格ではないか!?と自分を責めると同時に・・・
ごめんなさい!一瞬でも思ってしまったことがありまして…
「暇なの?」
って。性格わるいですよね。
完全にそんなに難易度が高いことなのか?と理解できなかったんです。
クライアントにWordPressを勧めるか否かの選択は重要
昨今、ウェブを外注せず、自分でやるという事業主さんが増えてきていますが、最初のたたき台だけWordPressで作って、あとの管理運営は自分でやるというスタイルも大いにあります。
ただ、それができる方っていうのは限られているんですね。
安易に勧めると逆に放置され、管理も更新もされず、ネットの世界に埋まっていく。
素人感覚を完全に忘れてしまうとコンサルなんてできません。
今回の件は大いに反省材料でした。まず、自分が素人さんの感覚を理解できていないという点。逆に言えば、コンサルは浅く広く、むしろあらゆる分野で専門性を極めすぎると、顧客との感覚のかい離が生じてしまうリスクがあるということだと思います。
コンサル業の人は浅く広く。ちょっとウェブ屋の期間が長すぎたのだと思います。
反省!
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