プロ仕様といわれるソフトウェアを使ってきた自分が初心者用を使ってみた。
何がプロ仕様のソフトか?
デザイン関連ではadobe Creative Cloudのシリーズがその中心のような気がします。
デザイン関連の求人では、Photoshop経験者歓迎は定番の文言。
そういう意味でもプロ仕様。
音楽制作、DAWでいえば、Cubase Proを使ってきました。
最近では、専門学校で扱うDAWの中心的存在になってきたのだと。
これらは、ボクにしてもお客さんからの受注生産にかかせないソフト。もう10年近く使っています。
AIが仕事を奪う時代。そのことをソフトにも感じる。
受注生産をしていて一番、お客さんのニーズが変わったと感じるのはWeb制作です。
以前は普通に制作依頼が来ていたけど、ここ3年くらいからは、作り方を教えてほしいという相談が来始めました。
儲かっているのは大企業だけ。中小、個人は、外注費を削り、自分で作るトレンドが根強い。その根強さは増していると感じています。
とにかく、ボクも含めて、中小企業、個人事業主は月額を嫌う傾向があります。
月額をかけてサービス側と関係性を維持しておくことは決してマイナスではないですが、何を月額契約で残すか?は切実な課題。
固定情報中心のウェブサイトに月額は掛けられないという心情
当然、今月更新してないのに月額はとられるんだなーというお客さんの心理を放っておくと切られるのは必然。
市場では素人でもウェブサイトが作れるソフトウェアが更に進化してきている。
これまた、AIが仕事を奪っているという一例なんだと思います。
実は音楽分野もAIが作曲をフォローしている。
以前は、作曲なんて音楽知識がなければ絶対できなかったもの。
そんな世の中の変化に答えるべく、ボクの会社でも受注生産から、制作サポート。レクチャー、ワークショップにサービスの軸がシフトしています。
間違いなく受注生産の仕事は減る!
受注生産というのは、対象が「モノ」という点でリスクが高い。その点、作り方やこつを教えるという仕事は対象が「ヒト」だから、順調にクライエントさんが伸びていきました。
多く仕事の現場で使われているようなDreamweaverや、Photoshop、Cubaseなんかもだいぶ初心者にわかりやすいソフトになってきているとは思いますが、それでも、素人がみれば、どこをどうすれば何がどうなるのか?は一目瞭然ではない。
最近のソフトはそこが一目瞭然に近づいてきている。
これから伸びるのは、ソフトの使い方を教えるというよりも、そのソフトを使って作るコンテンツや作品の質の向上をサポートするサービス。
そういう意味で、ボクが初心者用のソフトを導入する理由は
- 素人ユーザー、初心者ユーザーが使うようなソフトウェアをいつでも使える準備ができていないと僕自身が戸惑ってしまう。
- クライエントさんがどんなソフトを使えば簡単にできますか?の質問にも答えられなくなってしまう。
ということです。
実際、ここ数日、初心者向けのソフトウェアのトライアルをDLしては使っているのですが、慣れないもので、ややストレスはたまる。
初心者用のソフトはかゆいところに手が届かないことが多いけど、これは気にしないということにした。なぜなら、きっと初心者は気にしないからだ。
では、一つ一つ代替えしていきます。
Photoshopの代替えソフト
これは、同じadobe社のPhotoshop elementsを試してみました。
気になる点は、とにかく重い!重すぎる。
なぜ、重いのか?それは、面倒見が良いからだ。1クリック、2クリックで驚くような効果を施すことができる。
この対処法はメモリの増設でなんとかなるでしょう。
更に、プリントパックにチラシや名刺を自社で入稿するとき。Photoshop elementsでも可能。ちなみに印刷入稿に欠かせないソフトとしてプロ仕様ではillustratorが定番です。
ということで、このソフトはillustratorの代替えにもなる。
使いこなせれば驚異的なポテンシャルを発揮することでしょう。
Premiere proの代替えソフト
これも、同じadobe社のPremiere elementsを採用。
動画に関してボクが持っている持論は、とにかく、切って張れれば良い。
エフェクトはほぼ不要。Premiere proでも使っていた効果は
- クロスディゾルブ
- ホワイトアウト
- 暗転
この3つくらい。だから、元々、Premiere Proでなくても良かったのです。
たまたまcreaitive cloudに同梱されていたから使っていたという程度です。
ということでフリーソフトでも良いのだけど、希にエフェクトやトランジションで遊びたいこともあるだろうからPremiere elementsです。
illustratorの代替えソフト
ここが一番困る。これ同等のソフトはプロ仕様でもほぼない!と言っても良い。
定番中の定番だからだ。先にも書いたとおり、プリントパックなど印刷入稿に対応している別のソフトとして、Photoshop elementsが使えるわけですが、そこはあえて、フライヤー専用ソフトを探ってみる。
これは、Justsystemの花子を試してみました。
使ってみると・・・
くせがすごい。くせがすごいんじゃ。
※最近、千鳥のノブが大好きなんです。
ちょっとくせがありますね。致命的なのは、外部ファイルの画像を読み込むときにファイル名しかでないので、ファイル名で選択する時。
先回りして、ファイルの内容を確認しておかないとスムースに作業ができない。
外部ファイルで貼り付けた画像の拡大、縮小などの基本操作で戸惑う。そこは慣れなんでしょうが。
プレインストールの素材で足りるよね?と言わんばかり。そこは素人向けのソフト感丸出し。ただ、トンボもガイドも引けるので、一連のことはできます。
文字やロゴなど、オリジナルにこだわらなければ、サンプル効果がけっこうたくさん入っているので考える手間はなくなることでしょう。
これは即席フライヤー対応という感じで、illustratorで作るようなフライヤーを作るときは、Photoshop elementsを使うことになりそうです。
最後にDAWソフト。Cubase Proの代替えソフトは?
これは、INTERNET社のSinger Song Writer Liteにしてみました。
ループ音源も使えるし、市販の音源もインストールできる。Cubaseとの仕上がりに違いが出るのはエフェクト関係の質だけかもしれません。
以前はプロ仕様のソフトにしか入っていなかったようなピッチ補正も1万円しないようなソフトウェアに当たり前に入っている。
これで充分かもしれません。もちろん、細かいディテールにこだわるプロであれば、Cubaseのエフェクトや、細かな調整ができるイコライジング機能は必須でしょうが、どっちで作ろうが素人の耳には、同じものに聞こえるのではないでしょうか?
基本はwaveファイルを貼り付ける作業なので、音圧云々の問題でいえば、インターフェイスやマイクなどのハード面に投資するべきなのかもしれません。
まとめ:AIは初心者用ソフトに潜んでいた。
プロ仕様を使ってきた自分が初心者用ソフトで感じたことは、AIが初心者用ソフトに潜んでいるという現実。
人間がやってきた操作。とりわけよくやっている操作の定番をワンクリックにしている時点でAIです。とりわけ、Photoshop Elementsは、AI度が高く、もはや、Photoshopではないと感じるほど。
プロであっても、AIに任せて、違う部分に時間を投資するというアイディアもあって良いかもしれないと思いました。
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