コミュニティFMが番組を集める方法

ラジオ局を作ろう

FMラジオ局の運営について思うことがある。

今日、どこの誰でもネットを通して無料で番組を持つことができる。
そのせいもあって、FMラジオ局の番組枠を購入して番組を放送しようとする制作会社が少なくなってきている。
正直、僕の会社もその一つだ。クライアントさんの番組はPodcastやHimalayaFM、Spotifyなどで配信させていただいています。
正直、原価も掛からないし、むしろラジオ局よりも裾野が広い部分もある。

キー局は別格

エフヨコやTokyoFM、その他キー局の需要は充分ある。
カーステに標準装備でドライバーの強い味方だからだ。

コミュニティFMには課題がある

地元のコミュニティFMはというと、最近の傾向として、広く番組枠を販売しているケースをよく見ます。
地域性度外視でどこの誰でも購入すれば番組を放送できますという感じ。

それだとネット配信と何も変わらないのではないか?とさえ思ったりする。
変わらないからこそ、同じことが出来るのに方やお金が掛かるFMラジオの放送枠には何の魅力も感じないと思われてしまいます。
放送局側が放送局としてのアイデンティティーの形成を放棄しているように思う。

次々にどこの誰とも分からない人のトークが繰り広げられるコミュニティFMはもはや面白くもなんともない。

運営者がラジオを聞く人のモチベーションを知らないのかもしれない。

運営している方に聞きたい。ラジオ、聞いていますか?

音楽を聴かないミュージシャンはいない。映画を見ない俳優もいない。でも、ラジオ局運営者はラジオを聴かない。

ラジオリスナーの気持ちを知ろう

まず、地元のラジオを聞こうと思うのは、地元の天気や、地元の交通状況など地元に特化した情報を聞くためもある。
とりわけ花火大会や、お祭りの時はオススメの情報など、地元ならではのピンポイントな情報は地元だからこそ発信できる。

たとえば、ラジオを聞く人には音楽好きが多い。音楽好きには大きく分けて2種類いて、決まったアーティストを延々と聞き続ける人と、ラジオパーソナリティーや、spotifyのオススメなど、誰かのオススメを聞き、音楽との出会いを楽しむ人もいる。
ラジオのリスナーは当然、後者になる。更に、この局は選局が良い!といって好きなラジオ局を決めて聞き続ける人がいる、この局はクラシックを流すから常にこの局に周波数を合わせているとかそんな具合。
曜日によってコロコロジャンルが変わるのは全くもって得策ではない。

ラジオはいろいろなことをやってはいけないのだ

特番やスペシャルウィークをやったら、いつも通りの放送をしてくださいと投稿をしてくるのがラジオリスナーだ。

いろいろなことをやりたい場合、たとえば流す音楽のジャンルを変えるならば、曜日ではなく時間で変えてみるべき。
月曜日の朝と昼と夜を聞くという聴き方をする人はほぼいない。

月曜日から金曜日の朝だけ聞いているとか、週末の昼だけ聞いているとか、毎日、深夜だけ聞くなど、聞くスタイルは番組表の横軸、いわゆる帯で聞くわけです。

帯でジャンルを揃える工夫は絶対に必要です。
同じ時間なのに、月曜日の18時はアニソンで、火曜日の18時はビジネス系のトークなんてことをしたらその局は何をやっているか分からない局となり「そうだ、ラジオを聞こう」と思った時に最初に合わせる周波数ではなくなるのです。

番組枠を販売するにしても、しっかり時間枠でジャンルを絞って売る。
もしくは、ポッドキャスターなどに白羽の矢を立ててスカウトするのも手だと思います。

こちらからスカウトしてお金を払ってくださいというのもどうかと考えるかもしれませんが、意外に喜んでやる人もいると思います。

それ以前に、ラジオ局が、しっかり番組を帯でジャンルを絞り、この時間はたくさんの学生が聴いていますとか、前の番組が多くの主婦が聴いている人気番組だからこの次の枠はオススメ枠だとか、プレミアムを育てておけば、制作会社だって喜んで購入して、タレントさんを採用していくんです。

FMラジオ局、ガチャガチャのおもちゃ箱みたいな番組表にしないで!
ラジオ局を立ち上げようと思ったことは多々あるけども、全国にたくさんあるので、どこかこんな意見や思いに共感してくれる局長さんがいたら是非、一緒にお仕事しましょう!

コメント

  1. […] 単枠で企画運営するよりも曜日と帯で企画できる立ち位置にいないとあまり意味がないというのが持論です。その件は、こちらで語っています。「コミュニティFMが番組を集める方法」) […]

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