TABIMELO

別に夢が「タレント」でなくてもいい

自分が本心で、こうありたいと思っている事。
実は気が付いていなかったりする。
どういうことか
たとえば、タレントになりたい!という子たちが僕の回りにもたくさんいるけど、果たしてそれは本心かな
もちろん、当の本人は本心だと思っている。
なりたい理由を考えるより先に「タレントになりたい」
タレントという一つの形を目標にしました。
タレントになりたい理由はいったいなんだろう
たとえば・・・
人から注目されたい
尊敬されたい
異性にモテたい
etc…
本質の理由を達成するために選ぶ手段が「形」です。
人から注目されたいという思いを達成するための一つの「形」がタレントであるに過ぎない。
でも、異性にモテることを達成するためは、もちろんタレントでなくてもいいわけです。
実際、恋人ができたらタレントになりたい夢がすっ飛んでしまった。
そんな人、養成所にたくさんいました
恋愛しにきて、いつのまにかいなくなっていくんです。
なぜか?目標が達成できたからに他なりませんよね
いったい何しに来てるんだか
中学生の僕はマジで頭にきていた。
中学生の頃、将来の夢をタレントにしたのは、自分の本質を達成するための「手段」に選択肢を多くもっていなかったから。
だからタレントを選んだ。
でも、社会をみると、はやければ18くらいで、たくさんの選択肢が見えてくる。
この歳、ぼちぼち40にも近づきますが、こんな世界があったのか!なんてことが未だにある。
別にタレントじゃなくてもいいわけだと気付くときがきます。
以前、フリーペーパーを作りたいという友人がいました。
なぜ、フリーペーパーを作りたいの?と聞くと、彼は考え込んでしまった。
自分が作るメディアを通して何か世の中に伝えたい事があるとか?と聞いたらそれはないのだそうです。
最終的に本人が出した答えは、アーティストを応援したいから!という理由でした。
自分がメディアをもてばそこに自分のおすすめしたいアーティストをプッシュできる。
そういうところに気付けば、別にフリーペーパーである必要もないわけです。
応援する方法なんていくらでもある。
もちろん、フリーペーパーでも良いのですけど。
ただ、それを聞いて僕は参加を見合わせました。
もちろん、アーティストを応援することはすばらしい事ですけど、僕が一番にテーマにしたい事が、それとは少し違っていたからです。
だから、人となにかをコラボレーションするときに、最初に聞くんです。
なんで、これ、やりたいの?って。
フリーペーパーをやりたい人を募集したら失敗する。
一つの思いに共感する人を集めるべきだ。
その手段としてフリーペーパーを選びますがいかがですか?という順序が正しい。
よくありがちな駄目な小劇団だと、思いを伝えたい作家がいて、とにかく客を驚かせたい演出家がいて、それから自分だけが目立ちたいアドリブをかましまくる役者がいる。
思いがあっちこっち向いているんだ。
だから面白くない。
よくできた芝居っていのは、思いを伝えたい作家がいて、それに共感する演出家がいて、更にそれをお客さんに伝えたいと思う役者がいる芝居だろう。
会社もそう、スポーツチームもそう、全部そう、そうに決まってる。

モバイルバージョンを終了