芝居の千秋楽を迎えた夜。
肩が軽い。
それだけ芝居、本番って気を使う。
演出家は本番が始まってしまえば、ほとんどすることがないんだけども。
やることといえばー
円陣をくんで、いくぞー!おー!
って、これやりに行ってました。
これ、楽しみにして県境を越えていくのね。
何度も何度も多摩川超えたさ。
小田急線で。
稽古期間は合わせて10日程度でした。1回3時間もなかったので、稽古自体はとても短かったんだろうけども。
けども。
ボクは厚木から、新小岩まで通っていたので、稽古の日はおおむね一日がかりだった。
今回は、2本立ての1本ということで、短い芝居だったしで、普段の2時間程度の芝居の稽古が1,2ヶ月掛かるのに比べれば、標準か、やや少なめ程度の稽古時間だったのかな。
この芝居を通して出会った役者さんたち。
すごくやりやすかった。
「そこ?」っていう演出を素直に受け入れてくれるあたりが器の大きさを感じた。
多分、こだわるところが他の演出家さんとズレてるかも。
語尾の音程とか(^◇^;)
普段、音楽にしても仕事にしても、個人プレーが多いわけだけど、
誰かと共通のゴールを目指すというのはやっぱり
なんだろう
幸せ
これ、感じるよ。
作家さんは、前々からの知り合いで、遠慮なく演出できた。
毎回、稽古に来てくれた。
「作家がいると、やりづらいですか?」って聞かれたけど、
そこはね、まったくやりづらくなかったです♪
おれ、神経太いんだろうな。
役者さんは女性3人でした。
1人は昔からの知りあい。
気の知れた間柄で、ずいぶんと久しぶりだったんだけど
気の知れた分、お互いが遠慮なくいけるのは、ラッキーだった。
独創性豊かで彼女の動きの9割は演出ではなく彼女のオリジナルである(笑)
演出はそれをケラケラ笑いながら放置したのでした。
もう1人は、まだ場数が少ないながらも、根っからの努力家で
稽古ごとに確実に良くなるというのには、驚かされた。
信頼がおける役者さんだった。
さらにもう1人に関しては、スター性を感じるんだけど
気のせいかなー(笑)
もっと自分の実力を自分が信じてあげればいいのにって思ってる。
すごく器用な女優さんで、とてつもなく強力な武器を持っている。
美人なのにスゴイ声が炸裂するんだ。あれはブランド化したほうが絶対いい。
演出をしていると
毎度、こうなる感情があるんだけど。
役者さんに恋愛感情にも似た、家族愛のような、そういうの感じてしまう。
まぁ、稽古期間はひょっとしたら家族よりも多く居るわけだもの。
なんらかの感情がわくのは当然といえば当然なんでしょうね。
男女問わず、なんか、こう、ぎゅっとしたくなる。
大丈夫、しないから、しなかったでしょ。
だから
やっぱ、終わると寂しいし、彼女たちが次の芝居にまた、移っていくわけだけど、そこにお客さんとして訪れたときは、
なんだか
失恋した気分になるんだよね。
って
違うか(笑)
さて
会社経営しつつ、芝居の演出をしたり、ミュージカルの曲を書いたり
確実にレアなキャラなわけで。
次は、この経営感覚で、芝居を考える時間。
次は、おれ、小説出します。テーマは小劇場の役者さん達。
あなた方です。
すいません、演出しながらモニタリングしてました。
「もう、ベストセラー間違いなしなんだから♪」
今回の芝居のセリフより。
コメント
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僕も、本番が終わってから、かなりの淋しさを感じています。
本当に、今回はみんな個性的な女優さんで、その魅力をこつるぎさんに十二分に引き出してもらったように思いました。
演劇人としても、まだまだいけるんじゃないですかね。
NPOの話と小説の話、是非進めましょう。
今後とも宜しくお願いします(^∇^)
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>息吹肇さん
こちらこそ、良い経験をさせていただきました。
演劇だけやっていれば…合ってるのかなー
色々やりすぎたかなー
では、次回からは別件で♪