事業立ち上げに掛かった期間はたった2ヶ月半。
僕たちは新聞社の取材を受けていた。
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3年前に会社を立ち上げて、クライエントさんのウェブやフライヤーをデザイン、制作する毎日。
時折、機会があれば、個人として地元のケーブルテレビやFMラジオに出演したり、MCをやらせていただく程度。
音楽制作は時々頼まれるも仕事とはほど遠い。
器用貧乏とはおれのことか?なんてぼやくのが飲み会のネタでもあった。
去年からは都内に活動の拠点を戻して、厚木から都内に通っては舞台演出や映像制作をしていました。
去年かそれよりちょっと前か地元の有志でFMラジオ局開局プロジェクトが上がったときに知り合ったイラストレーターtomoartさんの個展を見に行ったのは2ヶ月半前。
都内に出て刺激を受けたことで地元のクリエイターさんやアーティストさんを見ると少し違って見えた。
「芝居や音楽で自立する」地元でもそのテーマに立ち向かう人たちが大勢いた。
(都内には、それ以上に、いる。特に貧乏芸人、役者、ミュージシャン etc…)
僕自身、ラジオでパーソナリティをやったり、作曲家としてミュージカルに携わったり、それより前は役者として歌舞伎座の舞台にまで上り詰めた。
それでも、挫折の連続で、そのたびに何かのせいにしてきた。
もう、音楽自体が食べていけないジャンルなんじゃないか?
芝居で食べていくなんてとうてい無理な話だろう?
音楽や、芝居それ自体が失敗のせいだと思うこと自体が、芸術をリスペクトしていない証拠。
そんなやつが成功するわけもない。
でも、きっと、ある程度、実力を付けた誰もが通る通過点なんだと思う。
あといったい何をやればいいんだ?って。
それでも、上に行けないのは、自分のクオリティの低さ、それにつきると思う。
このことに気づけばもっと上昇する。
でも、実際、しないこともある。世知辛いものだよ、芸術って。
会社を経営していれば気づくこと。需要と供給がアンバランスだから、工夫もせず居続けることはリスクにしかならない。
そんな中、これだけのイラストを描く人も苦労をしている。そんな話をした。
そういうクリエイターや、アーティストに光を当てなければいけない。
そんな使命感が沸いてきた。
その個展のお手伝いをしていたライターのamariさんもその一人。
個展の後、3人で喫茶店で話をした。
僕らのようなクリエイターやアーティストが社会的に自立するためには・・・
実力があっても光が当たらないならば、光を当てる誰かが必要なんじゃないか?
僕ら自身がクリエイターに光を当てるメディアを立ち上げませんか?
それが、フリーマガジン「クリエイターズ!エンタテインメント」の始まりだった。
そこからたったの2ヶ月半。
多くの人たちの協力をいただき、創刊、そして創刊イベントまでこぎ着けた。
新聞社、地元の広報も取材、撮影に来てくれた。
何よりも映画館の協力がなければここまでのことにはなり得なかったと思うし、編集部、誰が欠けてもここまではたどり着けなかったと思う。
自分一人じゃ、絶対できなかった。
人に恵まれたことに感謝!して、思わずやってきた急行列車に乗り換えてゴーです。
昨日のリハの打ち上げ(リハで打ち上げするな!って)
「僕たち、昨日まで各駅停車乗ってましたよね?」
がんばってると、理念をもって社会のためにと行動していると、次の駅では急行列車が用意されるものなんだなと思った。
誰かのために。
そう思うことが社会にも、自分たちにも返ってくる。
そういう仕事をずっとしていきたい。5月30日も成功させるぞ!
コメント
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こつるぎさんの行動力って凄いなっていつも思います。
実力と人脈があるから、それがちゃんと形になるんですね。
理念だけを叫んでる人は(僕も含めて)たくさんいるけど、具体化していくって本当に大変だと思います。
これが軌道に乗って、たくさんのクリエイターがちゃんと食べていけるようになるといいですね。