平成27年も博士課程卒業者の不詳・死亡率突出

一本に絞ることのリスク

コンサルをしている事業者の方に、ちょこちょこあるお悩みの一つ。

一つのことに絞って生きていく中で本当にこれを選択して良かったのか?という不安

僕は思う。

なんで一つに絞らないといけないのだろう?

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僕の人生は、役者、ミュージシャンと夢を追い、そこから紆余曲折あり、経営者になった。そのせいで、芸術仲間から相談を受けることが多い。

この先、これで食えなかったらどうしよう・・・

もう30だし

とかなんとか。

そういう相談のたびに僕は全く同じことを答えさせてもらってます。

なんで一本に絞らないといけないの?

誰が一本に絞らないといけないと決めたのだろう?

なんで、アーティストを目指す人がメジャーデビューして歌だけで生きていけるところまでを目指さないといけないのだろう?

100人のファンでは物足りないから?10,000人のファンがいないと夢が達成したことにならないから?結局、数字?

今でこそ、反骨精神や、大人への反発でパンクロックをやっている子たちも少なくなったけど、そういう子たちですら、社会が勝手に作った人間は一つのことで成功しなければならないという文化にどっぷりはまって狭っ苦しい人生を歩んでいないか?とさえ思う。

役者に関しても、役者一本で生きていくとかなんとか言って、実際の生活の半分以上が、役者と全く関係のない業種でアルバイトをしている子がほとんどなんだから、言ってることとやってることが違う。

夢が二つでなぜ悪い?

どうせ二つやることになるのなら、夢だって二つ持てばいいじゃないか?と僕は思う。それが「ぶれてる」とか「甘い」とか言う人には言わせておけばいいと思う。

東北で農家をやっていた人たちが、冬になると東京に出稼ぎに来るという時代があった。今でもそういう人たちが多くいると聞きます。

この人たちはぶれているのでしょうか?

それは違うと思う。「生きている」と思う。生きるために、働く。技術を身につけたり、できるときにできることをやる。

だから、2つが「役者」と「ミュージシャン」ではバランスが悪いわけで。

生きるためにバランスのとれる夢を2つ。芸術系の夢があるならば、もう一つの夢を士業にもつとか。

人生一本化のリスクは大きい。博士課程卒業者の10人に1人以上が・・・

平成27年の学校基本調査を見てみました。

不詳・死亡者を卒業者で割った割合。「不詳」とう文字があるとおり、これが完全なる死亡率でないことはお断りしておきますが、死亡者の中には自殺者も当然含まれている数値であることは間違いありません。

一般の大学で1%前後、夜間大学になるとかなり上がって7%になりました。

修士で2%前後。驚くのはこれです。なんと博士課程の公立、私立を卒業した方の不詳・死亡率は12%でした。

突出しています。

一つのことに絞り、それ以外のなにかに魅力を感じることができなかったか、もしくは、足を踏み入れる勇気が「時既に遅し」と思いできなかったか・・・(そんなことは決してないのに)。

この統計結果は、毎年、ほとんど変わらず、博士課程のみ突出していることで、事実、あちこちで記事にしている方が多いです。

夢を追う。夢に生きて成功した中でも兼業は多い。

GReeeeNのメンバーが歯科医であることは有名ですが、昔から兼業アーティストはいます。小椋佳さんは銀行員です。支店長まで勤め上げたそうです。

医者や弁護士がタレント活動をしているのも普通に見ます。一本に絞り続けて、人生に大きなリスクを背負うよりも、僕は兼業を勧めます。

僕の場合は芸術系の仲間が多いから彼らを例にとりましたけど、研究一本に捧げることのリスクも当然あるのだろうと予測が立ちます。

人生には自分にとってのメインテーマも当然、あるべきなのだろうけど、サブメインや、サブ、それ以外には、恋愛や衣食住たくさんの要素がある。

バランスをとって生きることの魅力をもっと伝えていきたい。

Wワークで夢を追う。

家族を持ち、時にマイホームを持ち、それでも夢を追い続ける。

夢を追うのは一生できると思うし、若い人たちだけの特権ではないと思う。

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