感覚で料金設定をするのはソレダメ-!特にNPOの方たち。

商品やサービスの料金設定の話です。

昨日、NPO法人事業相談をしてきました。

年会費を決めたり、事業サービスの価格をどう決めれば良いか?という相談でした。

経営者や事業者経験のある方なら、原価から売価を導き出すのは当然ですが、案外、ビジネスを経験してきた方でも、それができないケースが多いと思います。

何を基準に価格を考えてしまうか?

それは…

感覚です。

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「このくらいなら買ってくれるよね?」

根拠のない自分の価値観で決めてしまう。

毎回、相談をうけて見つける最初の落とし穴のほとんどがこれです。

感覚の中でも、皆さん、だいたい消費者感覚のほうが強いですね。

経営者感覚で価格付けをするならまだ良いです。

要するに「自分だったらこのくらい払うかな…」という感覚。

まず最初にやってしまうのがそこで過小評価をしてしまうことかもしれません。

もしくはサービス精神?

その価格で経営していけるか計算してみよう!

相談を受けているとき、僕は決まってその価格がでてくるまでじっと聞くに徹しています。

そして、実際、その価格で運営した場合の予測データを算出すると驚かれるんですね。

「生活できないじゃないですか!」って。

最初の価格設定でミスをしてしまうと、この先、ずっと苦労することになります。

まずは、どれだけの時間とどれだけの経費が掛かっているのか?から原価を導き出し、どれだけ稼げれば、良いのか?3ヶ月や半年後、事業が回り出したときを想定して原価に乗せて算出します。そこで最初の売価案が出るわけです。

そうやって売価が出ると、また、事業者は驚くわけです。

「こんなに高かったら売れませんよ!」

ここからがコンサレーションの開始だと思っています。

「高いものをどうやって売るのか?もしくは、高いものをどうやったらもっと安く作ることができるのか?」

こうやって商品やサービスに磨きを掛けていくんですね。

このプレセスはNPO法人ほどしっかりやって欲しいと思う。

NPO法人しかりだと思います。とりわけNPO法人の方が食べていけないというのは、理念やボランティア精神にひっぱられた感覚で事業運営されていることが多いせいだと思います。

身銭や、自分の人生を削るような運営スタイルでどうやって社会を良くできるのでしょうか?しっかり稼ぎ、所帯を持ち、住居を確保しながらNPO法人を運営していくというのが当たり前になれば良いなと常日頃から思っています。

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