何も起きなかったけど確かにヒーローはそこにいた
今朝、いつものように3kmの道のりをAmazonのAudibleを聞きながら徒歩通勤をしていました。
天気が良くて、季候もちょうど良い。
本の内容が耳からスムースに入ってくる。体調もすこぶる良い。
音量もほどほどにして音楽ではないから、外の音もしっかり聞こえる。
ちょうど良い朝の趣味を見つけた感じ。
いつもなら信号が青になるタイミングに合わせてスピードを緩めたり速めたりして調整しているところ、今日は、行き当たりばったりで行こうと終始マイペースで歩いていました。
駅から二つ手前のスクランブル交差点で赤信号。
進行方向の車道が赤になり、目の前の車道が青になる。
でも、車が通過していかない。あれ?と思って、車が来る方角を見てみると一番先頭のワゴン車のドライバーがスマホをいじって目の前の青信号に気づいていない。
スマホのながら運転がいまだになくならない・・・
対向車線はビュンビュン通り過ぎているのに、よく気がつかないものだ・・・とあきれていたのですが、その後ろには車の列。
大体こんな時は後ろの車両がクラクションを鳴らしたりして、せかしたりするわけですが、後ろの車両がクラクションを鳴らさないんですね。
何で鳴らさないんだろう?と思って見てみると、その車の後ろ、幼稚園の送迎バスなんです。
クラクショントラブルで検索するとその事例はいくらでも出てくる
それでも、なんで鳴らさないんだろう?と思って見ながら、その意図に気づき始めた。
僕自身はクラクションでトラブルになったことはないけど、とても多いクラクショントラブル。
クラクションでなくても、相手がどんな人なのかわからないので、車に乗っているときは、とにかく路上のコミュニケーションに最大の注意を図ります。
きっと幼稚園バスの運転手さんは、可能性が低くても、0ではないリスクを回避するために、何もしなかったんだ。
そう思うと、胸がジーンとしてきて、思わず、幼稚園バスの運転手さんに声を掛けたくなった。
グッジョブ!
さすがに、恥ずかしいので声には出さなかったですけど、三児の父でもある僕にとって、この幼稚園バスの運転手さんの「何もしない」という行動に敬意と感謝とプロ意識を感じました。
どこの幼稚園だろう?メールの一つでも送りたかったんだけど、アホな車の後ろで幼稚園名が見えなかった。
厚木市の幼稚園でバスはツートンで下がオレンジのバス。
世の中には賞賛も表彰もされなくても、プロとして日々、子ども達を守ってくれている仕事がある。
どんな仕事でもプロでありたいと思ったすがすがしい朝でした。
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