ウェブ制作サービスの初回一括契約7つの弊害

ウェブサイトの制作サービスをしています。

五万といるサービス業の一つ。

専門知識を身に付けて、常に情報にアンテナを張り、センスを磨き続けられれば、もっとも独立しやすい業種なのかもしれません。

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それだけに運営が難しかったりする。

うちの会社では制作費なしで月額設定という契約スタイルをスタンダードにしています。

以前は、初回制作費一括でいただいて更新ごとに都度お見積もりをするというスタイルだったのですが、これは困ったことがたくさん起こりました。

この初回一括契約の弊害をご紹介します。

初回制作費のみのウェブ制作サービスの弊害

  1. とにもかくにも都度、更新の際のお見積もりが面倒
  2. テキスト編集程度で見積もりを出すか?一行程度ならタダでやるか?分岐点が曖昧の為、ただ働きのシチュエーションが生まれます。
  3. 更新に新たに費用が掛かる為クライエントさんが更新を申し出ず放置状態に陥る。結果的にアクセス数の上がらないサイトになる。
  4. 更新されないとデザインも旧式のまま。日々、進化を続けるウェブの世界で廃れていき、客観的に見てそれが現状の自分の技術であると誤解されてしまう危険性がある。(実績の一つとしてポートフォリオに挙げられない。)
  5. 初回一括の場合、それなりに大金を支払っているというクライエント側の意識が強く働き、一方的な提案形態に陥りやすい。ウェブは制作側とコンテンツ側の双方向コミュニケーションが重要!
  6. 更新するべきとコンサルティング的な立場で申し出ても、別料金のため、それが「営業」であると受けとられてしまう。
  7. 一番大きな弊害は制作完了後、収入が発生しないということです。

どれも僕が経験してきたウェブ制作初回一括契約の弊害です。
とはいえ、ウェブ制作自体が制作ソフトや制作サービスで需要が減っている昨今です。

なかなか月額を申し出ることは難しいです。ここは明解に月額いくらと提示しておくのが一番だと思います。

ちなみに僕の会社の月額設定はこちらです。

soki.jp

ウェブ制作依頼をお請けしたい。ターゲットを把握しましょう。

ウェブサイトや会社案内で明瞭に価格表示してあっても、知り合い経由で初回一括で!とお願いされることが多々あります。
(明瞭に記載しているのでウェブ経由だとさすがに来ませんが…)

実際、お断りしていることが多いです。

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ごめんなさい!

それは上記の弊害もありますが、売上の波を作らず、コンスタントに事業運営をしたいという会社の方針もあります。

初回一括でお願いしてくるお客さんの求めている最も多い価格相場をご存じですか?

ほとんどの場合、ホームページビルダーの購入費相当額です。

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「ソフトを買って作るのは、面倒だし、分からないことにぶつかりそうだから、その購入費で作ってもらえたらなー」

という意思がご相談の出発点になることが多い。

ということで、1万円~3万円を念頭に持ちかけられることが多いので、プロには少々厳しい価格。

プロは素人がホームページビルダーで作成する以上のことを時間をかけて制作します。

独立開業するならば、ターゲットはこの「自分で作ろうかどうしようか迷う」という層の一つ上の層。

「餅は餅屋」という概念があるビジネスに精通しているタイプです。
小企業から中小企業がターゲット。

または、自分で作っても、SEOやデザイン、それ以外の仕組みや配置の重要性、プロにやってもらった方が実質効果が高いことを知っている情報感度の高い方。

そういう方々をターゲットにするならば、実際、こちらもその分、効果を発揮するものを作るという等価交換以上の成果を出すという気持ちで仕事に臨むべきかなと思います。

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