著作権をマスターしてラジオ局や音楽事務所を立ち上げる!?

インターネットラジオ局を作る方法を常々書き続けていますが、今日は著作権のお話。

たとえば、僕の会社で運営しているradicas.NETあらため「らじきゃす」はポッドキャストを利用しています。
iTunesで主に聞いてもらえる仕組みでもちろん、ウェブブラウザでも聞くことはできる一番オーソドックスな方法。

この場合、市販の音楽を使うには当然、著作権料が掛かってきます。
こちらのJASRACの使用料早見表をご覧ください。

ポッドキャスト(ダウンロード型)の場合

ポッドキャストは音声ファイルのダウンロード型のメディアなので、jasracの基準では、「ダウンロード型」。
パーソナリティさんから制作料をいただいているので、商用配信。
リスナーからは料金をいただいていないので「情報料なし」
ウェブサイトに広告が掲載されているので「広告料あり」
があてはまる。
Jasracの使用料早見表でみると、「5.5円又は2.7円×曲数」が当てはまります。
この曲数というのは、ダウンロードできる状態の曲数という意味なのでバックナンバーがダウンロード可能な状態であれば、それも含まれます。
1曲の場合は5.5円というのが意味不明ですね。(もしかしたら5.5%の間違いではないでしょうか?)
最低使用料は5,000円なので、ほとんどの場合、これがあてはまるのでしょうね。
1曲2.7円ということは、1851曲でようやく5,000円です。どうせ5,000円を払うのであれば、ばんばん音楽紹介をする番組を作るくらいの勢いがあっても良いかもしれません。

でも!「音楽はタダ」を助長したくない

個人的に思うのが、ポッドキャストはダウンロード型なので、せめて曲紹介をするときはイントロに乗せて曲紹介をするなどして、音楽部分が切り抜かれて流通しないようにする工夫がマナーとしてあった方が良いように思います。
ちなみに著作権料がわずか5,000円で音楽番組が作れるにも関わらず、音楽番組を配信しているポッドキャストを聞いたことがありません。
もしかしたら、このJASRACの使用料早見表では見えないところにまだ、なにか規約があるのかもしれませんね。
もしくは、JASRACに申請するのが面倒かのどちらかですね。

ネットラジオなどストリーミング配信をした場合

ストリーミングはダウンロードできないタイプの配信方法です。ラジコなどがラジオ番組のストリーミング配信を行っていますね。
生配信、バックナンバー配信に関わらず、ストリーミング機能を使っていればストリーミング配信です。
僕がやりたいのは、radionomyというベルギーのラジオ番組配信サービスで、Tuneinで配信されるラジオ局を作りたいと考えています。
Tuneinで配信されるラジオ局ができれば、スマートスピーカーですぐに番組が流せるので、キー局と比較しても使い勝手がまったく変わりません。
映像チャンネルを作って、テレビのリモコンに自分のチャンネルボタンを入れるのはほぼ不可能。でも、ラジオならそれができるわけです。
「オッケーグーグル!Tuneinで○○ラジオ流して!」の手間も、「オッケーグーグル!ラジコでJWAVE流して!」の手間も一緒でしょう。
もはやキー局に引けを取らないラジオ局が作れるわけです。

この場合のJASRACの使用料早見表を見ると、まず、番組のジャンルによって別れています。

  • 音楽
  • 一般娯楽
  • スポーツ・ニュース

上記3ジャンルです。
1つの局で一つのジャンルということはあり得ないので、この場合、一番高い、音楽番組もやりますということでジャンルは「音楽」があてはまるのでしょうね。
ちなみに番組ごとという認識もあるかもしれませんが、おそらく局ごとの料金になると思われます。各FM局が一括で支払っていることを知っているので、おそらくそのような料金体系になっていることでしょう。

そして、そのJASRACの使用料は、(音楽番組の場合)月間の「情報料又は広告料等収入あり」の場合、その月間の「情報料及び広告料等収入」の3.5%。
つまり、ラジオ局として継続運営した場合、今後、発生するほぼ全ての売上げの3.5%がJASRACに上納する金額になってくるわけですね。
もうける局にとっては大きな負担でしょうが、ほとんど儲かっていないラジオ局にとっては微々たる金額になるのかと思います。
ただし、最低金額は5,000円ですね。

思われているほど、JASRACの料金設定は高くない。

個人が趣味で配信するのでも、当然、著作権料は徴収するけど、微々たるもの。
むしろ、JASRACに登録されていないアマチュア音楽のほうが、個々に了解を得なければならないので面倒かもしれません。
クリエイティブコモンズマークを一回一回確認したり、音楽投稿サイトの規約を熟読しなければならなかったりで、むしろメジャーアーティストのコンテンツの方が使いやすいとは言えないでしょうか?

音楽投稿サイトのDovasymdromeの規約に掛かるQ&Aのページにも音楽が主題のWEBラジオ等、音源を主題とした映像等制作物での利用は禁止とある。
もしかしたら、ラジオで、「続いての曲は○○で※※※」と紹介することすらできない。ラジオでパーソナリティが気に入った音楽を紹介できないなんて!
それなのにBGMはオッケーなのです。映像やトークの後ろに掛かっている分はOK。
その他、音楽投稿系の配信サイトでは、個別にアーティストと交渉する行為を禁止しているところもある。これだとアーティストにとってのメリットは何があるのだろう?と疑問に思うわけです。
これでは、インディーズ系音楽の使い勝手が悪すぎる。可能性のあるアーティストを見つけても拡散一つできないのだから。
ひょっとしてJASRACの方が使い勝手が良い?

アーティストにとってのもっとも拡散されやすい音楽管理場所はどこだ?

とはいえ、アーティストが個別にJASRACに登録するのは結構な手間です。
お金もそこそこ掛かります。作詞作曲家の場合は、27,000円+いろいろな条件があるようです。
多くのメジャーアーティストは当然、事務所やレコード会社を通して申請をしている。(インディーズレーベルもJASRACに登録しているところは多い。)
このJASRACページ「著作権管理の方法について」で記される音楽出版社がそれに当たりますね。
ちなみにこの音楽出版社がかつてはCDの制作販売をしていたことも多く、在庫を抱えるリスクがあったわけですが、今の時代、かなり低いコストでこの音楽出版社になることもできるのかもしれません。
音楽出版社を作り、JASRACを契約をして、JASRACに登録されるアーティストを誕生させるのもまた、面白いかもしれません。
音楽が売れない時代だからこそ、小さな経営者たちが切磋琢磨してアーティストと二人三脚をしながらプロモーションを掛けていけるのではないでしょうか?
ラジオ局作りから話がそれましたが、JASRACを通さないでインディーズ系の音楽を扱う音楽投稿サイトを運営している方にお願いしたいこと。
サイトの規約の見直しをして、キー局やFM局、その他、インターネットラジオが楽曲紹介できるレベルまで規約を見直ししてみてはいかがでしょうか?
アーティストにとって、BGMで楽曲を使われるよりも、アーティスト紹介、楽曲紹介をされて音楽を流してもらうメリットのほうが高いはずです。

以上を踏まえて自分の進む道は・・・

ラジオ局を作りたいという思いはふつふつと・・・
アーティストをお預かりする「音楽出版社」も楽しそうだ。時代が変わり、立ち上げコストや運営コストが下がった分、夢が広がってきました。
ちなみに、僕は現在、フリーランスの方達から企業のサービスプロモーションをコンサルタントして、展開する事業を会社で運営していますが、ビジネスに関する提携、パートナーは常に求めています。

ちなみに、上記、記事は、ネットの掲載情報をひもといて分析しているもので、解釈が間違っている場合がございます。
そのときは、どうぞご指摘ください。

コメント

  1. Y より:

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