ラジオパーソナリティをやるか?ネット配信をするか?
クライエントさんによって別にラジオにこだわる必要ないんじゃないかな?と思う人と、ラジオでやった方が良さそうだねとアドバイスする人がいます。
同じコンサルなのにクライエントさんによって違うことを言っている僕。
なぜでしょう?
ラジオパーソナリティになることのメリット
ラジオパーソナリティになるだけで一つの肩書きになります。名刺にラジオパーソナリティーと書ける。その辺の国家資格を肩書きに入れるのと同じくらいか場合によってはそれ以上のインパクトになるケースが多い。
逆にYoutube や生配信チャンネルをやっていることをラジオパーソナリティーとは言えないので、なかなか肩書きにはできません。
Podcastもしかりですよね。
やはりラジオ局で番組を受け持つことのブランドというものがあるのかもしれない。
なぜ、ラジオパーソナリティになりたいのか?聞いてみた。
多くの人に聞くと夢だから、話す仕事がしたかったからという方がほとんどです。
それはそうだと思います。
逆に生配信をされている方はなぜ、生配信をしているのでしょうか?
それは、伝えたいことがあるから。具体的に言えば、商品紹介もその一つ。その他、再生回数を稼いでお金を稼ぎたいからという理由もあるでしょう。
ラジオパーソナリティになりたいという方よりも配信をされている人の方がより具体的な理由を持って挑んでいるケースが多いようです。
ブランディングにはどちらが有効か?
ラジオパーソナリティーの場合
ラジオパーソナリティの場合は、ラジオパーソナリティという肩書きそのものが大きなブランド効果を持ちますが、番組に自分ブランドをゴリ押しすることができません。
ラジオ放送は公共なので、セルフブランディングには向かないと思って間違いないでしょう。
実際、自分を売り込みすぎると運営側から、リスナー側からも嫌われる傾向。僕も現場に長いこと関わってきたのでわかりますが、どさくさに紛れて自分のイベント情報を鬼リピートすると、私物化するなと怒られるのが関の山かもしれません。
僕は、TOKYO FMのお昼の番組、シンクロのシティが好きで堀内貴之さんの大ファンです。
時折、メッセージを送ったり、その送ったメッセージを読んでいただいたことが何度もあります。
シンクロのシティが好きだと、そのままTOKYO FMのリスナーになります。テレビのようにザッピングされにくいのがラジオ。
好きな番組があるとその局ごと好きになる傾向がありますね。
そういう意味でラジオのブランディングは局のブランディング。局をブランド化するという仲間意識、チーム意識がどことなく必要な気がします。
ずっと自分のところの局をかけ続けてもらえるような局をかけてのブランディング、チーム戦だと思います。
それでは自分が努力してもあまり意味がない?と思われそうですけど、母体が大きくなれば、それはそのまま相乗効果をもって帰ってくるのが組織ですよね。
経済学で学んだことですが、シナジーや相乗効果が発動することで個人戦よりも団体戦のほうが、有利なのは学術的も正しいのはそうだと思います。
ネット配信の場合
ネット配信の場合は、それこそ、チームは関係ありません。個人戦です。自分の番組が盛り上がっても、配信スタンドの価値が上がるわけでもなく、炎上したからと言って配信スタンドの運営会社が記者会見でその番組の責任を取って頭を下げるわけでもない。
配信スタンドはラジオでいうところのラジオ局ではなく、ツールでしかないわけです。
個で物事を発信したい場合は、絶対的に配信がおすすめです。
自分自身を売り出したい。セルフブランディングをしたい場合、ラジオは公共電波なので、配信のほうがオススメになってきます。
ラジオパーソナリティのデメリット
ラジオパーソナリティは局からギャランティーが発生する場合は当然、そこに規約があり、スポンサーシップに反しないようコンテンツが制限されたり、放送法に則ったコンテンツやマナー、技術が要求されます。
逆にスポンサーフィーを払って番組枠を購入してラジオパーソナリティを始める場合はある程度の自由な番組が企画できますが、投資した経費以上の広告効果を発揮させなければ長く続けることは難しいでしょう。
コミュニティFMでも、30分枠を毎週放送すると8万~20万程度のスポンサーフィーが必要になります。
ラジオ向きでない人のコンテンツ
僕がクライエントさんによって、「ラジオを目指すべき!」逆に「配信を続けていこう」と言うことが変わる最も大きな基準は、具体的なコンテンツがあるかどうか?という部分が一番大きいです。
ラジオは公共なので、老若男女、誰が聞いても最低限、理解できる内容である必要があります。
もちろん、ターゲッティングやある程度、セグメントを決める必要はでてくると思います。
たとえば、アニソン番組を放送するにしても、最低限、「歌」という時点で興味のない例えばお年寄りにとっても全く意味の分からないものではないわけです。
それに対して、ラジオでのゲーム実況は厳しい。
もしくは、将棋ならともかく、カードゲームや、ボードゲームをテーマにすることは難しいでしょう。
このようなテーマこそ、配信向きなのかもしれません。
ラジオはそういう意味で専門チャンネル化が難しいため、コンテンツ以外の部分、一般的なネタやフリートークを面白く伝えられるトークスキルなどが必須になってきます。
話している内容は対したことではないのに、なんだか聞いていて楽しい。
そんなラジオパーソナリティさんがたくさんいると思います。
ラジオパーソナリティになりたい方はなぜ、ラジオパーソナリティになりたいのか?
セルフブランディングだったら、今一度、本当にラジオで良いのか?
単純にラジオパーソナリティという肩書きが欲しいだけであれば、長くは続かないかもしれません。
本当に話すことが好きで、スキルを磨きたい、将来はキー局で番組を持ちたいという意気込みがある方がふさわしい。
何か伝えたいことがある!という方の場合は配信もありますが、書籍もあるし、ブログでも良いわけです。
自分は何がしたいんだろう?手段が目的になっていないか?今一度、考えてみてください。
コメント
[…] からこそ、企画と工夫で一矢報いたいですね。 更に言えば、昨日の記事「ラジオパーソナリティになるメリット」でも書いたように、ラジオは好きな局になるとザッピングされにくくな […]