命をかけて投票権を渇望する香港の若者と投票権を軽く放棄する日本の若者

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2017年10月の衆議院議員選挙投票率は、戦後2番目の低さ

またもや投票率の低さが浮き彫りになってしまった日本。
2017年10月の衆議院議員選挙は53.68%と前回、平成26年に次ぐ戦後2番目に最低の水準だったそうな。
それをもって、最近の若いやつはと言えないのは、僕自身もそんな元政治無関心の若者代表だったからだ。
その日暮らしの人間にとっては、どこの政党が与党になろうが、誰が総理大臣になろうが、明日は今日とは何も変わらないはず。
そう思っていただけに選挙には行かなかった。
今思えば、実際、日々の生活に影響を受けていたのに、感じることができなかった。
未熟だったということだと思う。

選挙に行かなかったのは未熟だった。

だから、そういう選挙に行かない人を非難することはできないにしても、今になって思うのは、とんでもなく勿体ないことをしているということ。
世代別の投票率を見れば、明らかに若年層は低く、高齢者層は高くなる。
年代別投票率の推移
若者向けの政策や、税金の還元ともいえる補助金や政府介入を増やしたところで、若者から票はもらえないとわかれば、政策がお年寄り向きになるのも当然の流れ。
とりわけ子育て世代はその貧乏くじを引かされて、タダでさえ出費が厳しい中、まったくもってサポートがされていない。

3歳以上離さないと幼稚園の月額10万円で家計ショート

幼稚園児が2人いれば毎月10万円前後の出費になるのだから、子供は3歳違いで産んだ方が良いなんてことになる。それはそれで、入学卒業がかぶるので、はたまた4歳違いか?
そんなことを考えていると、高齢出産も増えてきたり、僕たち子育て世代のライフプランは振り回されてしまっている。
月10万円の教育費を払える20代若夫婦がどれだけいるのだろう?
結婚が30代でなんとかやっとというのも至極当然な流れなのは、そこのサポートを怠っている政府の怠慢としか言いようがない。
これはどの政党?という以前に、若い人が行けば若い人向けの政策が立案されるのが至極当然な流れなので白紙票でも良い。行けば、住所、名前を確認されて、行ったことが記録されるから、とにかく行くことが大事ということだ。

働け!というインテリセレブたち

つべこべ言わず働けとうインテリ、セレブ、起業家もいるが、よっぽど世間が見渡せていないらしい。
とりわけ、医者や、カウンセラー、時に大学や学校関係者の人であれば、全員が全員成功できる逸材でないことくらい一目瞭然だと思う。
卒業間近の就職説明会の講師なんかにいくと失礼な話だがよくわかる。
不器用という人間がどれだけいるか?それでも、生きていく。
付け加えれば、遅咲きなだけという子もいる。一緒くたに『やれ』といわれてもできない子がいることを知らない人の言い分だ。
でも、どんな人でも一票を入れることくらいはできるはずだ。
車椅子でも、今時、行けないところに投票所は作らない。
若い人が選挙に行くことで、若い人の人気を獲得するために若い人向けの政策が立案される。これも当然の流れ。子育て世代の当事者が選挙に行かないという例もあるけど、これに関しては全くもって・・・なんとも言いがたし。
ただただ唖然とする。

香港では投票権の獲得のために戦う10代がいる。

未来世紀ジパングで取り上げられる香港の民主化運動では、二十歳に満たない若者達が、中国本土からの政治圧力、中国共産党からの独裁支配から自由になろう、自分達で自分達の香港を守ろうと民主化運動をしている。
是非、見て欲しい。
【民主の女神特別編】未来世紀ジパング 2017/10/22放送分
警察官に羽交い締めにされながら、時に逮捕拘束されても民主化を目指す。
選挙で勝ち得た民主主義を進める議員が議員資格を剥奪されるような政治権力にも負けじと戦っている。
命をかけて、「投票権」を獲得しようとしている香港の若者の姿を見ていると、「どうせ変わらない」と選挙に行かない無関心な日本人を見て、過去の自分のふがいなさを思い出すと同時に、なんともやるせない気持ちになるのです。

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