ここ10年くらい、個人として、また、NPO法人の理事として、はたまた、商店街の方達や市の職員の方達とともに、いろいろなスタンスで、いわゆる「街興し」をやってきました。
個人としては、地域のイベントに参加したり、また、地域のNPO法人で、ミュージカルを作ったり、小さなイベントスペースでイベントを企画したり、ケーブルテレビに出演したり・・・ホントよくやってきたな・・・と思います。
ここまでたくさんのことをやってくると、それはそれでたくさんの失敗もあるわけですけど、それを経験したからこそ、肌で実感する街の特徴っていうものが見えてくる。
土地それぞれに街興しの方法は全く違うと思っていた方がいい
他の地域の街興しの様子なんかを、ドキュメンタリー番組なんかでよく見ますが、地域地域によって、抱えているものや、なによりも人間性、地域性というか、文化、歴史、まるでちがうわけで、参考になることのほうが少ない。
感化されて、実行して、うんともすんとも言わないと、自分が悪いのか、テレビが大げさだったのか、いずれにせよ、無力感に苛まれる。
そんな経験を通して、気付いたことは、街興しとは、ヒントは目の前の空間の中に全てあって、それを目で見て、ふれあって、感じて、問題意識を持って、それで初めて動き出せる。
だからこそ、行政機関とかが、机の上で電卓叩いただけの地域振興が成功するわけがない。
そういう有志の企画に積極的に参加して、空気を感じていかなければ、どこかのセミナーの話だけでわかったつもりでいたら税金が無駄に終わるんでしょう。
とりわけ、ベッドタウンというやつは、本当にやっかいな場所だと思ってる。
ベッドタウン・・・寝るだけの帰ってくる家。地元には無関心?
都会にほど近いので、地元に仕事がなくても、とりあえず仕事を探すことはできるわけで、(日本全体として仕事がないという状況は別にして)地元に仕事がなくても、就職活動に困ることはない。
また、都会に近いので、地元が盛り上がっていなくても、土日に関しても支障がないわけで、困ることはない。
では、困る人は誰だ?地元で生計を立ててる人たちだ。見る見るつぶれて、大きなデパート、テナントにはチェーン店が並び、都会に仕事に出るお父さんの家族達はそこで用を済ますんだ。
昼間は常に人が出て行く。普段の買い物は大きなデパートだ。そこで買い物して、地元にお金がまわるだろうか?
これが、ベッドタウンの姿で、無関心の人も含めて、これはこれで良いと思う人と、これでは、街が廃れていく、子供たちにとって良いわけがないと考える人たちとで真っ二つに分かれる。
一丸になれない理由はここにあった。とにかく、この「別にいいや」が市民のほとんどを占めているベッドタウン。
むろん、街興しをやっている僕は、後者だ。今までは、とにかく、そんなベッドタウンならではの、都会に流れる人の流れに逆らい、とにかく市民が街から出ずに地元で過ごせる、市外の人が遊びに来るような街作りを目指してきました
街興しは、隣接地域と競争することではないようだ
でも、なんだか、そこじゃないような気がしている。
そもそも、地域振興活動程度のものが、市外の大手ショッピングモールやテーマパークに勝とうと思っても勝てるわけがない。
これは方法が違うのではないか?
それで、ようやく気付き始めたことがある。
自分が外に出て、外から呼び込む形 o mo te na shi?
今までやってきたことから抜け出して、形を変えてみようと思っています。そんな話をいつも一緒に活動している大学の先生に話そうとしたら、まったく同じことを向こうから話してきたのでビックリしてしまいました♪
地元での活動を主にするのは、この辺かなーと思っています。
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