テレビは裏技紹介。ラジオは「表技」紹介で良いと思う。

ラジオにはテレビと違う立ち位置があるようだ。

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以前、パーソナリティを務めていたラジオ局で朝から晩までの全番組でパーソナリティが「一年の始まり、今年は何を目標にする?」というテーマでお話をするという企画がありました。

その時は、毎週2時間のレギュラーと、週1回の企画からパーソナリティまでやる番組を抱えていたので、「何かを始める」というよりも目の前の課題をクリアしていくことで精いっぱいだったので、新たに目標を立てるのもなー…なんてちょっと悩みました。

「目の前のことをコツコツと!」

そんじゃあまりに中身がない…と思ったので、リスナーのみなさんの夢や目標を応援しようと思いついた。

自分がかつて、これをやって目標を達成できた!という「技」を紹介したんですね。

僕がお話した内容は以下の通り

これは入試や資格試験の合格を目標にしている人向けのお話。やることは、ただ一つ。「トイレに暗記するものを貼りつける」なーんだと思われるかもしれないけど、たとえば、1日5分トイレに入るとして、それが365日。じつは30時間になるんですよ!

てなことを話したんですよね。

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それを話した後、プロデューサーに「そんなこと、誰でも知ってるよ」って言われたんです(-_-;)

だよなぁーーー。

まぁ、それはわかってるし、僕の話し方が誰も知らないだろ!というようなニュアンスで話してしまったのか?とも不安にもなりました。まだ、駆け出しのころでしたし。

リスナーがラジオに求めているものって何だろう?

でも、当時の僕でもリスナーは誰も知らないような裏技を求めているのかな、ラジオに「発見」を求めているのかな?って思ったんです。

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僕的にはその誰でもできるようなハードルの低いこと、やったことがあるようなないような、身近な「誰かがやってたなー」くらいのこと。そういうレベルのことに興味や関心を抱かせることのほうがラジオ向きだと感じているんです。

今、テレビを中心にいろいろな裏技的な番組が流行っていますが、実生活においては裏に行く前に表を全部やって、それでもだめだったら裏に行くっていうプロセスで良いような気がする。

単純に、「その手があったかー!」という驚きだけで満足して実際はやらないような裏技はテレビに任せて、(すごい!きれいに落ちる!とテレビで見るけどやってる人はどれだけいるんだろう…)じっくり聞いてくれるリスナーがいるようなラジオ番組こそ、「当たり前のことが実は大切だったりするんだよ」なんて日常的に話しかけるようなスタンスで良いような気がするんですよね。

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